- 2008年6月30日 12:52
6月22日、東京北区西が丘に新設されたナショナルトレーニングセンター(NTC)に
女子レスリング北京五輪代表選手団の練習を取材に出掛けました。これはテレビ東京の北京五輪キャスターとしての事前取材です。従いまして、荒川静香さん、テレビ東京のスポーツ局の人たちと共にインタビユーを交え幅広い取材を行いました。

練習はコーチ陣から技術的な面や精神的な面でのアドバイス及び注意が与えられた後、たっぷり時間をかけてスパーリングが続けられました。吉田沙保里選手は伊調千春選手と組み、伊調馨選手、浜口京子選手はそれぞれ別の強化選手と組んで2分間3ラウンドを繰り返し繰り返し続けていったのです。それはまるでスタミナの限界までの挑戦が行われているかのようなスパーリングでした。

ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが私も少しだけレスリングに触れたことがありますが、相手と体が接触したままの2分間3ラウンドは物凄く大変で苦しいものです。ところが、新潟の合宿で死ぬほど走り込みましたと選手全員が口を揃えて言っていたように、スタミナ面に関しては皆完璧な備えが出来ているなという印象を受けました。


72kg級の浜口京子選手はアテネでの口惜しさを忘れず、「積み重ねて来た練習を通じて
自分が肉体的にも精神的にも強くなってきている事が実感できているし、レスリングが
分ってきたのか、レスリングを楽しいと感じるようになってきた」と明るい表情で語ってくれました。
また、金メダルに最も近いと思われている吉田沙保里選手は「右膝、左肘を練習中に痛めましたがもう大丈夫です」と一言付け加えながら、連勝記録がストップしたことも殆ど意に介することが無く、「相手の自分に対する研究が進んでいることは薄々気付いていたのですが、それが更に本格化していることが分り却って良かったと思っています。そこを起点に私も対処法を徹底研究しました」と確信の笑顔で答えてくれました。
そして、伊調千春、伊調馨、の姉妹選手。アテネでは妹馨選手は金メダルを取ったものの
姉千春は銀メダルでした。その事が二人にとっては心の中にわだかまりとなって、残っているとのことです。それを晴らすためにも北京では二人揃って金メダルを取りに行くと決意の程を話してくれました。姉が論理的に物事を追求するタイプなのに対し、妹は感覚的な鋭さを生かしレスリングを楽しむタイプと何事につけても対照的な二人ですが、姉が妹を思い、妹が姉を慕う姉妹の連帯感の強さははかり知れないものがあります。
四人の代表選手と話をしてみて感じたのは皆本当にレスリング一筋の生真面目な選手たち
で、選手としても非常に高いレベルに在る人たちだということです。人間的にも素晴らしい要素、魅力を持っていて、何としても四人に金メダルを取って欲しいと心から思いました。そしてその可能性はかなり高いという気がした今回の取材でした。
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