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「悲劇を繰り返さないためにも」

秋葉原で起きた無差別殺傷事件,またしてもこんな酷い事件が起きてしまったのかと暗澹たる気分にさせられてしまいました。

何の罪も無い人達が命を奪われ、肉親や関わりの深い人たちを癒されることの無い悲しみのどん底につき落とすこのようなことが二度と繰り返されてはならないはずです。断片的な情報から事件の背景に迫る報道もありますが、未だ事件の全体像までは明らかになっていません。全般に容疑者の人間像を解明しようと、生い立ちや彼が残した携帯サイトの書き込みなどを細かく追い求めている報道を見ますと、事件の最前線に立って取材をされている方々もさまざまなご苦労をされていることと察します。

私自身何よりも関心があるのは、何度も繰り返されるこのような事件が起きてしまうことをどうしたら防ぐことができるのか、または仮に起きたとしても被害を最小限に止めるにはどのような方法論が考えられるのかということです。そこから具体的にできることを社会全体で実践に移していくように進んで欲しいと思います。

残念ながら日本人の弱さの一つは、事件が起きた時にはわっと大騒ぎをして議論が沸騰しますが時の経過と共にそのことを忘れてしまい、結局きちんとした対応策も打ち出せないで終わってしまうところにあるような気がします。従って、同じような事件が繰り返されたとき、前回と同じ様に右往左往して苦吟しなければならなくなるといった光景を目にすることになるのです。やはり、もっと冷静にそして時にもっと冷徹に論理的に有効な手立てを厳しく追求することが大切だと思います。

思えば、地下鉄サリン事件という世界が経験したことの無い事件で甚大な被害を受けたにも拘らず、同じ様なテロに対して何処までの抑止力を社会全体として持ってきたのかを検証してみると現状は13年前とそれほど劇的に変化していないことを以前担当していた番組でお伝えしましたし、正直その時は慄然としました。

このままでいい筈はありません。何の理由も無く輝かしい未来を奪われてしまった人たちの魂に少しでも報いるために二度と類似の事件を起こさせないように努めることが何よりも肝心なのだと私は思います。このことは社会全体で真剣に考えなければならないし、とりわけ政治家たちはもし犠牲になった人たちが自分の家族であったら、自分はどう反応し、どう行動するだろうかという現実感をもって迅速な行動をとって欲しいものです。最終的に国民の生命や安全を守るのは政府ですし、そして同様に政治家一人一人の責務なのですから。

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