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「わが師匠 羽佐間正雄さん」

元NHKのチーフアナウンサーで、現在はフリーで活躍している羽佐間正雄さんが新著「勝者の流儀」を著し、7月7日その出版を記念するパーティーがグランドプリンスホテル赤坂で開かれました。

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羽佐間さんはNHKを代表するスポーツアナウンサーとして夏冬合わせて11回のオリンピックを中継したということで全米スポーツキャスター協会賞を受賞している唯一人の日本人アナウンサーです。

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このパーティーでは私とニッポン放送のアナウンサー増田みのりさんが司会を担当しました。羽佐間さんとの関係はNHK時代、昭和45年私の初任地である鹿児島から福岡に転勤した直後に、羽佐間さんが東京から管理職として福岡に赴任してこられた時まで遡ります。スポーツアナウンサーとして第一線で大活躍されていた羽佐間さんは正に私の憧れのアナウンサーでした。「憧れの人と一緒に仕事が出来る」というそのことだけで興奮状態でいたところ、着任早々羽佐間さんは私を呼んでこう次のように言われたのです。
「おい草野君、君には何故俺が東京から福岡に転勤してきたか分かるかい」

私は即座には答えられず「分かりません」としか言えませんでした。そして、続いて出てきた羽佐間さんの言葉に私はたちまちノックアウトされてしまいました。

「俺は専門職のスポーツアナウンサーとして東京にそのままいても良かったんだが、わざわざ福岡まで来たのは実は君を育てるためなんだよ」

これ以上は有り得ない最高の殺し文句でした。その言葉を聞いた瞬間、私の魂は天に昇っていました。でも次の瞬間には、何時もの冷静さを取り戻し、「そうだ、自分自身が頑張るのは勿論のこと、これは羽佐間さんの為にも恥をかかせることのないように全力を尽くして仕事に邁進しなくてはと気持ちが奮い立ってくるのを感じたものです。

それから三年の間、あらゆるスポーツの放送について羽佐間さんから直接ご指導やお叱りを頂くことで私自身修練を積むことができました。そしてスポーツアナとして次のステップを踏みなさいということで私を大阪放送局に送り出して下さいました。

ですから私にとって羽佐間さんはこの道の師匠であり、羽佐間さんには勿論沢山の弟子たちがいるのですが私こそが一番弟子だと(本当は不肖の弟子なのかもしれないのですが)自分では思い込んでいるのです。私が東京に転勤してNHKを退職するまでの間、仕事を通じても私的な面でも様々な導きをずっと頂いてきました。

今日このようにアナウンサーとして頑張ってくることができたのは羽佐間さんという素晴らしい先輩の存在があればこそであり、師匠に対して何時も尊敬と感謝の念を忘れたことはありません。誰でも職業人として成長して行く過程で色々な出会いを体験しますが、矢張り素晴らしい上司や尊敬すべき先輩に巡り合えるかどうかというのは、その人の将来を大きく左右する運命とも思えるものだという気がしてなりません。その意味で私自身は最も大事な時期に羽佐間さんと出会うことができたという本当に幸運な人間だと思っています。

さて羽佐間さんも今年の11月で77歳になられます。今回の出版はこれまでのスポーツについて自らが蓄積してきたものを集大成する形で発表しようと企図したもので、書いていくうちに何と400字詰め原稿用紙で1000枚にも及んでしまったそうです出版社からは「これでは新著3冊分になってしまいますよ」と言われてしまったとのことでした。従ってこの秋に第2弾が出版されることになっているそうです。

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この類希なエネルギーと今もって衰えを感じさせない美声(パーティーでは自慢の歌も2曲披露されたのです)。吾が師匠は本当に凄い人だなと弟子として改めてその存在の大きさを嬉しくそして誇らしく感じたものです。

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