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「楽ではないけれど」

このところキャスターやアナウンサーの不倫が話題になっています。いつの時代にも必ず出てくる話ではあるのですが、今特に注目を集めている人たちがターゲットになったためさまざまな媒体で大きく取り上げられてしまったということでしょう。

聞くところによると、こうした話題の情報は殆どがターゲットになる人の身近にいる人から寄せられるということです。取材する側にとってはより信憑性を伴う情報ですから取材に入りやすく、いざ取材が始まると一、二ケ月は勿論更に時間を掛けて対象となる人物の行動追跡が緻密に行われるようですから、気をつけていてもどこかで写真に撮られてしまうことになるそうです。

実は、私もNHKを辞めフリーになったとき、これからお仕事をご一緒する放送局の方から次のような注意を受けました。「何か不利になりそうな事態が起きたとき、貴方が局員であれば局として色々配慮して守ってあげられますが、フリーの方々についてはそういうわけにはいきません。従って自分の事は自分で守って頂くしかありません」と。

よく考えてみればごく当たり前のことです。誰でも一人の人間として自由を謳歌したいと思うものです。仮にそれが市井の人で周囲に何の影響も与えない人ならば、不倫は法律に反する行為ではないので、受け取る人の考え方次第でさして問題にされることはないでしょう。ところが、裁判官、教師、聖職者を始め常日頃から人間のあるべき姿を世間に向かって説いている人たちは同様のスキャンダルを惹き起こしてしまうと、普段から言っていること実際に行っていることが違うではないかという指摘を招き、説得力も失い仕事になりません。

同じ様に、社会に強力な影響力を持つテレビで情報番組などを担当している人たちもまた番組を通じて世の中の出来事に批判を加えたり、物事のあるべき姿についても論じたりするわけですから言うことと行うことが相反するのは問題だと捉えられても仕方ありません。また、これは日本独特なのかもしれませんが、一般にテレビに出ている人たちに対する信頼感や期待がとりわけ強いため、期待に反する行為にはより多くの非難が集まるのだと思います。

テレビに出ることで誰でも有名になり注目されるようになります。そしてややもすれば自分の存在の大きさを過大評価するようになり、時に尊大な行動に出てしまうものです。しかし、そんな時こそ今一度自分自身を振り返り、自分の現実の姿を冷静に見つめる心の余裕を持つことが肝心だと、ある方に言われたことを思い出します。その方には、「テレビを見ていて下さる方々がこんなにも自分に対して期待して下さっているということを感じたなら、それを裏切らないようにしよう、期待に応えられるようにもっと頑張ろうと思えば良いのだ」とも言われました。

人間誰しもストイックに生きることは決して楽なことではありませんが、番組を見てくれる視聴者、そして多くのファンによって今の自分があることを考えれば、自ずと自分の行動に対する責任感が生まれてくるものだと思うのですが。

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