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「分かりやすいルールを」

  • Posted by: 草野 仁
  • 2008年10月30日 16:24
  • スポーツ

つい先日まで、来年行われる第2回WBCの日本代表チームの監督を誰にするのか世間の注目が集り、結局原辰徳巨人軍監督に決定しましたがそれまでの紆余曲折ぶりは誰の目にも奇異に映ったことだと思います。

そもそもNPBの側から星野仙一氏にオリンピックの後はWBCもよろしくという御託宣が有り、星野氏自身も北京から帰ったあとには乗り気の発言をしていたと伝えられたことから星野氏が再び指揮を執ることは規定路線だったのではと反感を呼んでしまったことが問題の端緒です。そこから事態は奇想天外な展開を見せましたがそれには相当の理由がありました。

それは偏に星野氏の対応だったと思います。北京オリンピックの前まで星野氏は「北京では金メダル以外は要らない」と大見栄を切り、そのために外国チームの取材や視察などに相当量の資金と人員を費やし周到な準備を行いました。ですから多くのファンが素晴らしい戦いをしてくれるだろうと期待したのは当然のことです。勿論どのチームも優勝を目指しメダルに拘って戦うので、例え結果が金メダルを獲得できなかったとしてもファンは納得してくれたはずでした。

しかし、以前にもこの欄で触れたように実際は数多くの点で戦略や戦術に見るべきものがなく、同じような失敗を重ねたことにファンのフラストレーションは極度に高まっていきました。従って、帰国してからの星野氏がファンの胸中を察して素直に「自分の判断ミスがこのような結果を生んでしまいました。反省点ばかり残してしまい期待して下さったファンの皆さんに本当に心からお詫びします。もう一度勉強し直します」などというようなコメントを出していれば寛容な日本のファンはそれを受け入れてくれたと思います。

ところがそうではなく「ストライクゾーンが日本とは違う」とか「午前中に試合を行うことに慣れていなかった」などと理由にもならないことを挙げて言い訳をしたことが逆にファンの怒りに火をつけてしまったのだと思います。「星野仙一という男は男の中の男ではなかったのか」という思いでそうした発言を聞いていた人も多かったのではないでしょうか。更には自身のブログで「俺を叩けば週刊誌も新聞も売れるらしい。日本はいつからいじめ国家になったのか」と書いたことも、やはり潔さの無い人なのだと世間の人たちに思わせてしまったのだと思います。男らしさ、つまり潔さや謙虚さを最も持っていると思われていた人が実際は全くそうではなかったと感じたときに、星野仙一熱が冷めてしまったということでしょう。

ここが総ての出発点になっているので、WBC監督へ星野氏をという報道が出てきたときにそれはおかしいだろうというリアクションが起きたのだと思います。また、楽天イーグルスの野村克也監督やイチロー選手の星野氏WBC監督就任報道に対する異議は世論を無視して事を進めようとするNPBの動きにブレーキを掛けることに繋がりましたが、先ずファンの気持ちを忖度できないようではこの先どうなることやらと心配になってきます。

監督決定までにはさまざま複雑な動きがありましたが、「前年の日本一チームの監督が就任する」といった形でルールをあらかじめ作っておけばこれほどまでに大きな問題になるはずがなかったのです。今後同種の混乱を引き起こさないためにも今のうちに一定の判り易い基準を設けておくべきです。

考えてみるとオリンピック代表を決めるのに毎回紛糾するマラソンや柔道もそうですが、例えばアメリカのようにオリンピック最終選考会を開きそこで勝った人が代表になるという簡単なシステムを決めておけば、混乱も回避できるでしょうし世間も納得してくれると思うのですがいかがでしょうか。

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