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「神の手の提言~日本医療に必要な改革~」を読んで

私が司会を担当しているテレビ東京「主治医が見つかる診療所」でも何度か登場して下さり、番組で日本の医療行政の根本的な改革が必要であることを熱く語ってくれた脳神経外科医で、アメリカデューク大学、ウェストバージニア大学などの教授であり、神の手を持つ男と呼ばれる福島孝徳先生の新著「神の手の提言~日本医療に必要な改革~」が送られて来ました。

福島先生は東京大学医学部出身で研修医一年目の1969年、世界で初めて脳のファイバースコープ、内視鏡を使った手術を行い1973年までに60例の手術を担当して実績をあげた天才医師です。その後ドイツ留学などを通じ世界にその名を知られるようになりました。しかし余りにも個性が強くどんな権威に対しても正論で立ち向かっていくため日本の医学界には中々受け入れられませんでした。これほどの並外れた才能の持ち主でありながら結局日本の大学からは声が掛からず、業績を高く評価したアメリカに招かれ彼の国を拠点にして世界各地を回り神の手で数多くの命を救ってきたのです。

福島先生の手術は極めて精度が高く(それ故神の手といわれるようになったのです)、情報開示も当然のようにしっかり行われているので何の心配もなく患者は手術に臨むことができます。先生の目には自分の業績を評価しようとしなかった日本の大学(医学部ないしは医科大学)のあり方がずっと気になっていました。しかしその後も彼らは敢えて福島無視を決め込み、自分の弟子たちが福島先生の元に行って見学をしたり指導を受けたりすれば破門するなどとお達しを出し続けているのだそうです。それでも世界が認める最高の技術、理論を持った福島流を勉強したいと思う医師は「福島先生、私がここに来たことだけは絶対に誰にも言わないで下さい。お願いします」と懇願します。先生のお話を伺うと狭量な医学界だなという印象を持たざるを得ません。

勿論それで日本の医学界が問題なく順風満帆であれば良いのですが、医師養成のプログラムは旧態依然で実力のある医師がなかなか育たず、医療費抑制の厚労省の方針に為すがままとなり病院の破綻や必要な外科医、小児科医、産科医の不足を来たすなど日本の医療は崩壊への道を辿っていると福島先生は指摘しています。時代の流れに沿って患者が信頼できる医師を世に送り出すにはどうすれば良いのか、欧米先進各国の体験をよく見て医療費はただ抑えさえすれば良いというものではないことなど、その他あらゆる角度から日本の医療を良くするための提言が散りばめられた本になっています。

福島先生は強調しています。「医療は3Sである。それはSERVICE(奉仕気配り),SMILE(笑顔),SINCERITY(誠実)である」と。日本の医学界、厚労省もそろそろ先生のアドバイスに耳を傾けるべき時ではないのでしょうか。

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