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「祝 桜花賞制覇」

4月12日、朝7時に羽田空港を出発して大阪伊丹空港に降り立ちました。

伊丹空港からはタクシーで阪神競馬場を目指したのですが、60代半ばという感じの運転手さんは元気が良過ぎるというよりは寧ろ粗暴運転で、スピードは出しすぎ、交差点で突然レーンを変えてまだ信号が赤なのに右折するなど、事故を起こしたりしないかハラハラさせられ通しでしたが何とか無事に阪神競馬場に到着できました。「やあ、今日は空いていたから早く着いちゃったよ」と言われても笑えない25分間の移動でした。プロの運転手さんの中にも注意力が散漫だったりどうしても粗暴な運転をしたりする人がいるものですが、事故を起こしてしまえば自分だけでなく他人をも不幸の中に引き込むことになるわけですからくれぐれも安全運転に徹して欲しいものだと思った次第です。

この日阪神競馬場にやって来たのは、実は第69回桜花賞に出走する「ブエナビスタ」号の応援のためでした。圧倒的な一番人気に支持されているブエナビスタ号ですが、彼女のレースパターンはいつもかなり後方にいて最後の直線だけで他馬を抜き去るというやや不器用な走りなので、その分他の馬がどんな作戦で立ち向かってくるのかが注目されました。

出走する18頭がパドックに姿を見せますと、やはりG1の舞台らしく華やかな雰囲気が漂います。春先だと牝馬は発情期に当たり時期的に競走馬として最高の状態に仕上げるのが非常に難しいといわれますが、そこはそれぞれに調教師たちがノウハウを生かしてほぼ万全といえる状態に各馬の状態を引き上げてきています。従って全体にとても見栄えのするパドックになります。

愛馬ブエナビスタ号は454kgと体は大きくありませんがいつもとても落ち着いていてマイペースでパドックを周回します。人間の場合もそうですが試合前に気が入りすぎると大体実力を発揮できないで終わることが多いのですが競走馬も例外ではありません。かつて三冠馬となったシンボリルドルフ号もパドックを歩いているときはのんびりと他の馬など全く眼中に無いといった感じで闊歩していたものです。従って落ち着いている、つまり平常心を保っていられるということは強い競走馬になるための必要条件であると私は思います。

さてパドックから阪神競馬場のレースコースに入ってきたブエナビスタ号は慌てることもなく一度ゴール前で立ち止まりました。そしてスタンドの方角に視線を向け、その様子はまるでこんなに沢山の人が来ているのかと感じて納得してからゆっくりウォームアップのキャンターに移ったかの様でした。

いよいよスタートの瞬間を迎えます。双眼鏡を通して見るブエナビスタ号は何時もと全く変わらない様子です。ざわめきが収まり不思議なほどの静けさの中、スタートが切られました。ブエナビスタ号はいつも通りゆっくりスタートし先ず18頭中16番手でバックストレッチを走り出しました。それが3~4コーナーにかけても依然として後ろから2、3頭目。後の直線コースに入る時は後ろから2頭目。そしてエンジン全開でスピードを上げようとしたとき、前に居た馬と接触しそうになり少し進路を変えざるを得ない状況になりました。そして更に加速しようとしたときには前を行くジェルミナル号レッドディザイア号の進路と重なって追えず、結局前2頭の更に外を通って追い出して先頭に立っていたレッドディザイア号に追いつき交わしたところがゴールという接戦を乗り越えての桜花賞制覇でした。

何度かの不利を乗り越えての勝利にブエナビスタ号の不屈の精神が表現されているように感じました。と同時に、安藤勝己騎手がブエナビスタ号に全幅の信頼を寄せていて、一方ブエナビスタ号も手綱を通してそのことを感じ取って死力を振り絞ったようにも思えます。レースの後安藤勝己騎手と少しだけ言葉を交わすことができました。「いやぁ、本当に強い馬ですよ」との言葉の中に、自分が感じ取っていた以上に能力が有り奥の深さがあるというニュアンスを伝えてくれました。

これほどまでの素晴らしい馬の一口会員になれたのは幸運以外の何物でもないのですが、競馬の発展のためにもより強い馬に成長していってファンを楽しませて欲しいものです。ブエナビスタ号の管理を担当している松田博資調教師や調教助手、厩務員その他関係者の皆様のご苦労にも改めて感謝申し上げます。

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