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「適正な法律の適用とは」

先日、不法滞在を続けていたフィリピン人の両親が本国への強制退去を命ぜられ、13歳の娘であるカルデロンのりこさんだけは取り敢えず日本に残留することを認められたというニュースが伝えられました。テレビでは主に別れを悲しむ両親の涙、そして懸命に堪えても涙が流れ落ちるのりこさんの表情を中心に映像が構成され、そこにナレーションとインタビューで関係者の話が乗るので、一見すると誰が見ても可哀相な一家なのに日本政府はどうしてもっと愛情ある措置を取ってくれないのかという印象を持ってしまいます。

確かに、一家が離れ離れになって別離を悲しんでいる状況は誰もが何とかしてあげられないものかと思いますが、目の前に展開されているシーンだけに情緒的な反応をしてしまっては問題の本質を見落としてしまいかねません。そもそもこのような悲劇に至ってしまった根本的な原因は、両親による偽造旅券を使っての不法入国、そして長期にわたる不法滞在でした。一般に、偽造旅券で入国しようとすることは極めて悪質な不法行為で本来それだけで即刻国外退去となり、再入国は極めて困難なはずです。それを考えると、両親の取った行動は本当に悔やまれる残念な行動でした。

特に気の毒なのは娘ののりこさんで、両親の間違った行動の一端を背負わされる形になったわけで同情に値します。また、彼女の周囲の人たちが多くの署名を集め、彼女の思いを大切にしてあげようと努力したことはとても素晴らしいことだと思います。とは言え、国は国としての立場もあり、法治国家として許されることと許されないこととの線を明確にせねばならず、今回のケースは熟慮に熟慮を重ねた上での判断であると思います。森英介法相も決して短絡的な判断ではなくて当局としてもあらゆることを考慮して最善と思える結論を導き出したと語っていました。

不法に入国した人たちが犯罪に手を染め、社会に深刻な被害や損失を与えることが多い時代ですから出入国の管理はこれまで以上の厳しさが要求されます。厳格で適正な法律の適用が折に触れて必要になってきている昨今、どのようにこの種の悲劇に向き合えば良いのかを考える良い機会となりました。

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