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「残念、三冠ならず」

  • Posted by: 草野 仁
  • 2009年10月19日 15:56
  • スポーツ

JRAの歴史上メジロラモーヌとスティルインラブの過去2頭しかいない牝馬の三冠馬になれるかどうか注目されたブエナビスタ号が昨日、京都競馬場で秋華賞に出走しました。

ブエナビスタ号はこれまで常に後方から追走して最後の直線でトップスピードに上げて他馬を交わすという硬直したレースしかしていなかったので、レース前の予想では秋華賞の行われる京都競馬場の直線が320m余りと短いためブエナビスタ号の追い込みが届かない可能性が高いと考える人が多かったのです。私もその危険性は十分にあると感じていましたが、一口会員としてはそれでも勝って三冠馬になって欲しいと思っていました。

いざ本番のレースではブエナビスタ号は好スタートを切りましたが、何時ものようにゆったり進んでインコースを我慢しながら追走していきます。4コーナーを回るときに、インコースは馬群がどっと混みあって不利を受けやすいため、安藤勝己騎手は何とかコースの外側にブエナビスタ号を導こうとしました。ところが思い通りにはならず結局追い出しのタイミングが遅れ、早目に抜け出しを図ったレッドディザイア号にハナ差(7cm)及ばず2着でゴールインしました。その後パトロールビデオを参考に審議をした結果、4コーナーで外側に動こうとしたときにすぐ横にいたブロードストリート号の動きを妨害したことで2着から3着へと降着になってしまいました。応援している人たちにとってはつらい裁定でしたが、安藤勝己騎手に意図があったわけではなく競馬の流れの中では起きうるケースの一つが偶々あの場で起きてしまったということです。

それにしてもブエナビスタ号は素晴らしい競走馬ですね。負けはしましたがトップスピードに乗るのが遅れたにも拘わらずあれだけの接戦に持ち込み、スローの映像で確認するとゴールを過ぎたところでは先頭に立っていたのですから凄い馬です。8月に札幌でレースに出走した後、右前の蹄に蟻洞という穴が空く病気を発症したそうです。爪に入った水虫菌と同じく、手当てが遅れると蹄が全部伸びるまでは走れないので大変なことになっていたところでしたが、手当てが早く充分な治療ができたため競争能力に影響が出なかったのは本当に良かったと思います。山口厩務員や関係者の皆さんの努力に拍手を送りたいものです。

京都競馬場の帰りに久し振りに元JRA名ジョッキーの岡部幸雄さんとお会いしてお話ができました。岡部さんは「ブエナビスタ号にとって今日はいい経験ができました。今までは後方から行って直線で外から追い込むということだけしかやってこなかったので、今日は内でじっと我慢して最後思い通りにはならなかったものの、馬群の中で外へ出すタイミングを計るという競馬ができました。こうやって色々なパターンのレースを経験することが競走馬の可能性を広げることになるのですから、負けたのは残念ですが収穫の多いレースだったと思いますよ」と語っておられました。次のレースが何になるのかはまだ決まっていませんが、次回は本来のブエナビスタ号の持ち味を十分に見せつけるレースをしてくれることは間違いないと確信しています。

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