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「投手起用の判断」

  • Posted by: 草野 仁
  • 2009年10月22日 15:31
  • スポーツ

日本でもアメリカでもそれぞれ日本シリーズ、ワールドシリーズを目指してポストシーズンの激しい戦いが展開されていて、野球ファンの気持ちを惹き付けます。

昨日は楽天が8回裏日本ハムの反撃に遭い6―1から6―4と2点差に追い上げられて試合の流れが急に日本ハムに傾き始めました。それでも9回表、今季首位打者になった鉄平選手が逆転されてなるものかと体をぶつけるようにうまく回転させて日本ハム林投手のカーブをライト観覧席に打ち込み2ラン。スコアは8―4となり楽天としては勝利をぐっと手元に引き寄せたかと誰もが思った筈です。

しかし野球は分からないものですね。9回裏マウンドに立った福盛投手がワンアウトを取った後、田中選手、森本選手、稲葉選手に3連続ヒットを打たれて8―5となり、悪いことに次の4番高橋選手に四球を与えワンアウト満塁。日本ハムの本拠地札幌ドームは逆転への夢を抱くファンの声援で最高潮に盛り上がりました。

テレビを見ていて気になったのはこの間、楽天ベンチは守護神福盛に全てを託すということだったのでしょうが、全く動きが無いまま明らかに冷静さを欠いている感じに見えた福盛投手に続投を命じました。勿論、先発投手をこの場の逃げ切りに投入するという判断はシリーズ全体を視野に入れている監督にはし辛いのでしょうが、マ―君を使って逃げ切るという方法もあるのではと思いながらテレビ観戦を続けました。そして迎えたバッターがスレッジ選手。この日2本のヒットを打ち、前の打席では打点も上げているため気合いを込めて打席に入ってきました。それが証拠に彼は初球から思い切り振ってきました。甘いフォークボールで一瞬ヒヤッとさせられましたが空振りに終わりました。ところがそのあとの2球目、アウトコースの球を逆らわない巧いバッティングで左翼席に逆転サヨナラ満塁ホームランを放ったのでした。一塁側ベンチの梨田監督も驚きと喜びが入り混じった何とも言いようのない笑顔でこの信じられないような逆転劇を見つめていました。

そう言えば、ここ一番の大事な場面での投手起用ほど難しいものはないと、NHKでのプロ野球放送でよくご一緒させて頂いていたV9監督の川上哲治さんも語っておられました。自分のひらめきで早めに別の投手にスイッチした途端、乱打されて勝っていたゲームを落としたことが何度かあったそうです。ただ、投手交代が手遅れになることは一番悔いを残すことになるので、そうならないように細心の注意を払っておられたようです。

アメリカンリーグの優勝決定シリーズでもヤンキース対エンジェルス戦の第3戦は4―4のまま延長戦に入り、11回の裏ヤンキースのジラルディ監督はマウンドにロバートソン投手を送りました。そしてツ―アウトを取ったところで突然ロバートソン投手に変えてアセベス投手を起用したのです。ところそのアセベス投手がエンジェルスの7番打者ケンドリック選手にヒットを打たれ、8番打者のキャッチャーのマシス選手にサヨナラ2塁打を打たれてヤンキースは第3戦を落としてしまいました。ジラルディ監督は過去のデータで判断してアセベス投手を送ったのだが、と悔しそうな表情を見せました。

このようにベテラン監督にとっても難しい投手起用ですが、楽天のファンにとっては目の前に勝利の文字がはっきり見えていたのに逆転負けを喫したのは何とも残念で仕方がないでしょう。このショックから立ち直って今日からまた楽天らしい野球を見せて欲しいものです。

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