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2016年1月 Archive

「ありがとうございます」

先週23日に放送されたTBS「日立世界ふしぎ発見!」2 時間スペシャルがお陰様で多くの方々にご覧頂きまして、関東15.3%、関西17.8%と高い視聴率を得ることができました。

本当にありがとうございました。番組スタートから30年目で今尚多くの皆様に支持して頂けていることは番組担当者としては最高の幸せです。今回は若い3人のディレクターに3つの謎を最新の科学技術で解いてもらうという試みで、それぞれのディレクターが最大の力を発揮してくれて興味深い作品に仕上がりました。試写、打ち合わせの段階から出来が素晴らしく、視聴者の皆様の反応がとても楽しみでしたので、翌月曜日の視聴率の発表が待ち遠しくてなりませんでした。

往々にして期待しすぎるといささか落胆させられることがありますが、この日は予想に違わぬ数字が出て、本当にほっとしました。まだまだ視聴者の皆様がこの番組に期待してくださっている、と思うとまた一段と元気が出てきて、もっともっと内容の濃い番組にしていこうという気持ちにさせられました。

テレビは視聴者の皆様のご支持があってこそ存在できるものであり、これを励みとしてスタッフ一同さらに頑張っていこうと気持ちを一つにしました。皆様には本当に心からお礼を申し上げます。ありがとうございました。

「立川志の輔さん」

このところ立川志の輔さんのライブを見せてもらっています。

志の輔さんは、私がフリーのキャスターになった1985年、私がMCを担当することになった「朝のホットライン」のリポーターオーディションに応募してきて、断トツの評価で採用された人でした。そこから5年間一緒に仕事をさせて頂きましたが、彼は本来業務である落語家として、ありとあらゆる可能性を追求し、古典落語だけの世界にとどまらず、ジャンル拡大のため色々な実験を行いつつ、次第に自身の世界を構築してきて、今日の志の輔ワールドを築き上げてきた努力の人でもあります。

今年20年目を迎えたというパルコ劇場での公演を久しぶりに見せて頂きました。特に伊能忠敬の一生を語った部分は情報としての正確さは勿論、伊能に関わるあらゆる要素が語られていて、最高峰の情報エンタテインメントになっていました。これほどまでに緻密な落語は初めて見ました。これまで如何に苦労をし、いかに苦しんできたかその道筋に少しだけ思いを馳せた次第です。本当に素晴らしい人ですね。

初めて会った時から30年の時を経て、素晴らしい境地を切り開いた志の輔さんに心から敬意を表します。と同時に自分自身の努力の足りなさをしみじみと感じた次第です。

「早10年」

先日、久々に大相撲観戦に出かけました。しかも九日目と十日目の二日間です。一番見たかった照ノ富士が鎖骨骨折のため休場してしまったのは残念でしたが、それまで場所自体はそれなりに盛り上がっていそうでしたので観戦はとても楽しみでした。

ただ、2日間の観戦で率直に言ってこれという印象に残る取組がありませんでした。おそらくそれは総じて下位の力士が上位の力士に向かうときの命懸けともいえる闘志のほとばしりが私にはあまり感じられなかったからだと思います。仮に力の上で及ばないなら、戦略、戦術を組み立てて、勝つための手順を実行に移そうとすることが求められると思うのですが、残念ながら実際に見た殆どの取組からはそうした格闘ぶりがそれほど窺えませんでした。

日本人力士が幕内優勝から遠ざかって早10年。なぜこんなにも優勝から遠ざかってしまったのでしょうか。

思えば日本人最後の優勝力士栃東は体力にはあまり恵まれていませんでしたが、立ち合いの素早さや前捌きの上手さで、相手より先に自分の有利な体勢に持ち込み、勝ちに繋げていくという頭を使った技巧派の相撲を取っていました。モンゴル出身の力士に体力で及ばないとしたら、速攻で自分の有利な体勢に持ち込む、主導権は自分が握るということを徹底してやる以外にないのではと思うのですが...

栃東のようなタイプの力士が少なくなってきたことが、日本人の中からなかなか優勝力士が生まれない背景かなと個人的には想像します。多彩な対応力を是非多くの日本人力士に身に着けてもらいたいですね。

「今年の競馬」

今年に入ってまだ競馬場には行っておりません。

通例は金杯から競馬場に赴くのですが、今回は仕事のためそれも叶わずちょっと残念です。予想の面では昨年末の有馬記念から金杯に至るまで好調なので、その分現場に行きたい気分が高まります。

本年の自分なりに関心のあるポイントとしては、昨年少しだけ良いところを見せたタッチングスピーチの動向、リオンディーズに新馬戦でボロボロにされたフォイヤーヴェルクが前評判通りの馬なのか否か、ラングレーが能力開花と行くのか、2歳になったブエナビスタの娘がそれらしい活躍を見せるかどうか、などなどたくさんあり、楽しみな年になりそうです。行ける限り今年は現場に行って楽しみたいと思います。

「隔世の感」

2016年はリオデジャネイロ・オリンピックの年なので、スポーツ界が盛り上がる年でもありますね。

それにしてもこのところの日本人スポーツマンの活躍ぶりは素晴らしいものがあります。野球、サッカーは言う間でもなく、フィギュアスケート、スキージャンプ、水泳、ラグビー、卓球、バドミントン、体操、テニスなどさまざまな分野で世界のトップ、もしくはそれに近いレベルの選手たちが現れて、全体を見ると日本スポーツ界の黄金期といってもよさそうな感じになってきました。勿論、これはそれぞれの分野で様々な強化策が講じられ、長い時間の経過と共にそれがようやく実を結んできたからであることは間違いありません。

昔、私がスポーツアナウンサーであった頃、フィギュアスケートも担当競技の一つでした。1980年のレイクプラシッド冬季オリンピックの男子フィギュアスケートの優勝者はイギリスのロビン・カズンズという選手でしたが、183センチの長身で長い脚、長くしなやかな腕という恵まれた体型。そして王立バレー団で修練を積んだという表現力、更にハンサムという全ての要素を兼ね備えた理想のスケーターでした。当時は、「日本人の体形ではとてもこうはいかない。どんなにテクニックを兼ね備えてもこんな選手にはなれない。日本人がフィギュアスケートの頂点に立つことはとても考えられない」と思っていました。

それから30年以上が経過し、なんとその頂点に君臨しているのは紛れもない日本人の羽生結弦選手なのです。日本のフィギュア界がこのように活性化されたのは長きにわたってエイジグループの錬成に力を入れ、野辺山合宿などを通じてレベルアップを図ってきた結果であり関係者の方々の努力には本当に頭が下がります。

「羽生結弦」という天才的なスケーターの出現で不可能と思われたことが可能になりました。長い手脚、バランスのとれたスリムで美しい体形、表現をより深いものにする体の柔軟性、そして常により高いところを目指していく飽くなき追求心、全てがチャンピオンにふさわしい選手です。時代は違いますが、羽生選手はあの時のロビン・カズンズ選手を超えたと私は思います。これは真実です。

「新年も頑張ります」

2016年が明けました。

かなり温かく穏やかな新春で、逆に何か良くないことが起きるのではと心配になるほど平穏な年の初めです。

今年は、忙しかった昨年の疲れを取り、新年に備えようと自宅で過ごしました。先ずはシルベスター・スタローン出演の新作映画「クリード」を見に行きました。あまり期待はしていなかったのですが、ボクシングシーンになると現実のボクシングよりも遥かに凄い威力のパンチの応酬が展開され、あっという間に引き込まれ、かつ人間同士の心の通じ合いに何度も涙する始末でした。よくできた作品だと思います。

スタローンも年を取りましたが、老いて後遺症も背負った元ボクサーの姿をとてもうまく演じています。そして主人公クリード役のマイケル・B・ジョーダンがフレッシュで将来性を感じさせる演技を見せているのも好感が持てます。敵役となったイギリスのボクサーアンソニー・ベリューも中々の好演で映画を見事に盛り上げています。見て良かったという気持ちになれたのは何よりでした。昨年末に見た「海難1890」も素晴らしい出来栄えの作品でした。双方の製作者たちの努力に心から敬意を表したいと思います。

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