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2017年7月 Archive
「大エルミタージュ美術館展」
- 2017年7月 5日 15:39
六本木で開催されていた大エルミタージュ美術館展。
早めに行こうと思いながらも会期最終日になってしまい、混雑を覚悟しましたが意外とゆったり観られてラッキーでした。
今回展示されていた絵画の全てが、エルミタージュ美術館の常設展示作品だそうです。
女帝エカテリーナ2世のコレクションが美術館の基礎になっているようで、女帝の嗜好もうかがい知ることができます。
私は絵画鑑賞素人の為、基本的に美術館では音声ガイダンスを聞きながら観ることが多いです。
まず足が止まったのが、会場入ってすぐのエカテリーナ2世の肖像画。戴冠式のエカテリーナ2世は33歳とは思えない程落ち着いた様子で、華やかな衣装に負けない存在感がありました。
チークが濃い目だなと思ったのですが、それは当時の流行のメイクだったそうです。
下からの視線で描かれているのも、女帝への敬意からなのだとか。これら全てはガイダンス情報です☆
ガイダンスでは展覧会オフィシャルサポーターの又吉直樹さんの解説も聞くことができました。
又吉さんの観点が面白くて、詳しくない人が観ても楽しめる解説でした。
例えば、レンブラントの「運命を悟るハマン」
極刑を受けるハマン、刑を下した王のクセルクセス、その部下の3人が描かれているのですが、三者三様の胸の内の描写が何とも言えない表情とリンクしていました。
ここでは、例えどんな状況にあっても王より大きなターバンを巻いてはいけないという又吉さんの解説。
確かにハマンのそれは王より二回り程大きく、ぱっと見た感じどちらが王か判別できないかもしれません。その身をわきまえない傲慢な性格が招いてしまった結末。そんな絵にも見えてきました。
絵画の前での滞在時間が特に長かった、こちらの作品のブックマークを購入しました。
聖母マリアの少女時代(フランシスコ デ スルバラン)と、林檎の木の下の聖母像(ルカス クラーナハ)
次の予定があり2時間しか居られませんでしたが、時間が許すならばあと1時間は観ていたかったです。
サンクトぺテルブルクのエルミタージュ美術館にも行ってみたくなりました。
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