ポケモンと日本選手権

題名を見ると、「?」となられる方がいらっしゃるかと思います。私も一読者であれば同じ反応になるでしょう。実は何を隠そう、内田翔はポケモンマニアです!!しかも、超がつくほどなのです(^^)

今回、両者共通のワードである『進化』という観点から語らせて頂くと合点がいくことと思いますので暫しお付き合いください。

ポケモンはポケモントレーナーがポケモンを育てて進化させ強くなります。
スポーツも日々の鍛錬にて進化をします。

ポケモンは一定数以上戦うと進化をします。進化によっては、見た目が大きく変わり美しくなる個体もいれば、スタイリッシュな容姿になるほか、新しい技を覚えて強くなります。
進化をするためには、強い相手と戦う経験値(スキル)を得ることが必要です。これが地道な作業なのです。毎回勝利するわけではなく、手塩にかけて強く進化させた個体でも、一瞬にして負けてしまうこともあります。
その時には、なぜ負けたか、覚えさせた技が適切なものではなかったかなど考えて、より強いポケモンと戦うために戦い、強化させ、経験値をあげていきます。

次にスポーツにおいて考えてみましょう。(競泳で例えます)
同じ景色(プールの底か天井か空)を眺めながら、日々自分を追い込んでいます。景色も変わらない訳ですから、考えようによっては退屈な時間です。しかし、自問自答を繰り返し、『何が足りないか』、『どこを強化するか』など考えながら練習をしています。そのため退屈になることなどあるわけがないのです。
強くなるための考えをやめないからこそ、進化をします。
しかし練習をしたからといって自分が思い描く理想的な泳ぎにたどりつけるかといったら、そうではなく、トライアルアンドエラーを繰り返すことで進化できるものなのです。

陸上での筋肉トレーニングで重い重量を上げて体がパンプアップした姿形をみて進化をしたとは言えません。
『筋力はついた、次はこの筋力をどう水中で活かすか』を考えなくてはいけないのです。獲得した筋力を水中で活かせるようになるには個人差はありますが、3ヶ月以上の時間を要します。人はすぐに結果を求めてしまいがちなので、「もうやめた」と言って継続せずやめてしまう人をたくさんみてきました。
もったいないです。石の上にも三年、継続は力なりという言葉があるように、進化が見られるまで続けてほしいものです。

やや強引ではあるものの、進化とはポケモンとスポーツにとって非常に魅力的な要素と考えます。

進化はとめない。止めると退化する。

今後はポケモンのネタも投稿したいと思いますね!

さて、先日行われた、競泳の日本選手権をテレビとネットにて拝見しました。
通常、競泳の日本選手権は4月に開催されますが、今年は新型コロナウイルスの影響から延期となり12月の開催となりました。選手達も調整が難しかったのではないのかと感じます。
また、無観客試合ということもあり、各選手はモチベーションを保つことに戸惑いがあったことと思いますが、それでも個々に課題を持って取り組んでいた姿勢には感動を覚えました。

私が注目したレースは、過去に日本記録を樹立した種目でもある200m自由形です。
その中でも、昨年の韓国・光州で行われた世界水泳で200m自由形銀メダルを獲得した松本克央選手です。
スタートから他の選手を寄せ付けない泳ぎで、前半の100mを自身の日本記録ラップより速く、世界記録に迫るタイムで折り返す積極的なレースをしてくれました。
レース後のインタビューで後半は疲れてしまい、今は体力に自信はないと口にしていましたが、オリンピックを見据え、課題を持って取り組んでいる様子が見受けられました。
また、このタイム(1分46秒10)では世界と戦えないということ(もう少しタイムを縮めないとオリンピックでメダルも獲れないということ)、オリンピックで金メダルを獲ることを目標にしていることを語っていました。
オリンピック(200m自由形)では1分43秒8〜44秒2くらいがメダル争いをするタイムと予想しますので、この時期(12月)に、1分45秒4〜6というタイムで泳げていたらトレーニング過程の確認もできたと思いますし、次のトレーニングの一手を投じるための安心材料となったのではないかと、辛口ではありますがコメントをさせていただきます。
是非、松本選手の進化を見届けたいです!

一昔前では、自由形では戦えないと言われていました。しかし私が2009年の世界水泳ローマ大会で200m自由形日本人初の決勝進出を果たした頃から、「自由形でも世界と対等に戦っていける」と、周囲の自由形への見方が変わったと感じます。

課題を持ち、日々取り組んでいけば、やがて目標達成を成し得られるのだと改めて感じさせられた瞬間でした。

おそらくこのままいけば4月にオリンピック選考会が開催されると思います。コロナ禍で新様式を強いられますが、選手たちは心に熱い気持ちを持ち続けて欲しいです!

私もエールを送り続けます!

スポーツが与える影響は力強く、感動を与えます。

スポーツで世界を元気にしたいですね!

Smile
Sho Uchida