「国際大会日本代表選考会①」

本来であれば、今年の5月に福岡県で世界水泳が開催される予定でしたが、新型コロナウイルス感染再拡大の影響により、来年7月へと順延されました。ところが、国際水泳連盟は今年6月(6/18~7/3)にハンガリーのブダペストで世界水泳を急遽開催することを決定したのです。

この決定を受けて、3/2〜5の4日間で表記大会が開催されました。

世界水泳出場の内定を得るには、日本水泳連盟が独自に定める派遣標準記録を決勝で突破して、2位以内に入ることが条件となっています。
※東京オリンピックのメダリストは、獲得種目に出場をすれば世界水泳が内定。

結果として、ベテラン勢にはもう少し良い結果を望んでおりましたが、逆に若手の活躍が目立ったのは印象的でした。

まず、素晴らしいと思ったベテラン勢の中で、私が目をつけた選手は男子エースの入江陵介選手です。

彼とは2008年北京オリンピックからの付き合いです。入江選手のどこに着眼したかというと、『体のデカさ』です。ウエイトトレーニングを取り入れていると言っていたため、効果が徐々に現れているのではないでしょうか。今年すぐに結果が出なかったとしても、確実に来年以降は鍛え上げた筋肉と、鮮やかに水を切り裂いていくかの如く泳ぐスタイルで世界の舞台でのメダル獲得を期待します!

続いては、青木玲緒樹(れおな)選手です。
50m、100mで日本新記録を樹立!
※100mでは東京オリンピック銀メダルに相当するタイム
東京オリンピックで予選落ち。その後は競技に対して前向きになれない日もあったと言っていましたが、北島康介さんを指導した平井伯昌コーチからの励ましを受けて再スタートを切ったそうです。

絶好調の青木選手が、6月に向けてスタートです!是非、平井コーチの首にメダルをかけてあげてほしいです!

最後に、バタフライの水沼尚輝選手です。
最終日の100mバタフライにて、2009年の日本新記録を更新しました。
(51秒00→50秒86)
この記録をコンスタントに出すことができれば、世界大会での決勝進出、更にはメダル獲得に絡んでくることは間違いありません。私は彼の人となりも含めて、今後を見守っていきたいと思います。言い過ぎかもしれませんが、日本で留まらずマイケル・フェルプス選手のような選手になってほしいです!

ところで私の専門種目であった200m自由型では、松元克央選手が優勝しましたが、自身の日本新記録から2秒弱遅れるタイム。とはいえ、200mの前半のタイムを見れば悪くはありません。100m自由型も制しているのでスプリント(短距離系の筋肉)は強化できているかと思われます。6月や来年に向けて、更なる持久力の向上に期待します。

このような背景には、コロナ禍で十分な練習環境を確保できないということや、満足する生活を送れずストレス障害となったことなどがあったことも理解をすべきと思います。

次回は若い選手の活躍について!
乞うご期待!

Smile
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