草野仁の日々是精仁
「本当にいい旅・夢気分でした」
- 2010年2月 9日 11:56
- 日々の思い
先週、テレビ東京の長寿番組「いい旅・夢気分」のロケーションで山形に行ってきました。
夏の山形は毎年のように行っていますが、冬の山形は初めてです。蔵王の樹氷、通称山寺と呼ばれる「立石寺」の急階段登り、銀山温泉、最上川ライン下り、などを体験しながら真冬の山形の魅力に迫ろうというもので、今回は酒井和歌子さん、玉ちゃん(浅草キッド)との三人で一緒に旅することになりました。
玉ちゃんと私は「草野☆キッド」以来の盟友で、酒井和歌子さんとはテレビ番組でこれまで何度も御一緒させて頂いているという関係なので、最初からとても良い雰囲気で旅は展開し、最後まで本当に気持ち良くコミュ二ケーションを交わして無事旅は終わりました。終わったときの皆の感想は「またこの3人で別の場所を旅行できたらいいね」というものでしたから私たちの相性はとても良かったのだと思います。
ところで、今回とても嬉しい出来事がありました。山寺でのロケを終え、下まで降りてきて石段に座って一休みしていたときのことです。近くの家でその様子を見ていた小学生の姉妹が私のところまで来てくれて「どうぞこれを召し上がって下さい」と言って地元名産品の「だだちゃ豆おかき」を一袋持ってきてくれたのです。これには感激しました。言葉使いといい、他人を思いやる心の優しさといい、小学生とは思えない心遣いに、旅に出てこんなに感動したことは無かったなと感じ、山形に来て本当に良かったなと思いましたね。勿論、帰京後彼女たちにはお礼の手紙を送りました。旅はやっぱり良いものですね。
「いい旅夢気分」の放送日は10日(水)の午後8時です。どうぞお楽しみに。
「松井選手、心から応援しています」
- 2010年2月 5日 18:31
- スポーツ
帰国中の松井秀喜選手、広岡勲広報と久し振りに食事をしながら語り合うことができました。
先ず松井ファンの皆さんにお知らせしたいのは、松井選手はトレ―二ングも十分積んで体が引き締まり、血色も良く表情に輝きがありました。今年に懸ける意気込みは私たちファンの想像以上のものがあるのではないかと思います。「ランニングはかなりやっているんですよね」と私が聞きますと、「だいぶ良い感じで走れるようになりました。まだ100%の全力疾走というところまでは行ってないのですが、この感じなら守備にもつけると思います」と嬉しい答えが返ってきました。すると彼の横から広岡さんが「その言葉は初めて聞いたね。良いね」とまた彼も嬉しそうに合いの手を入れてくれました。松井選手の話から推測すると、この状態のままシーズンに入ることができたら全ての試合で守備につくことができるかどうかは別にして、エンゼルス首脳陣の期待にはかなり応える活躍ができるのではないでしょうか。
ここ数年、左手首の骨折に始まり、右膝の手術、左膝の手術と苦労を強いられましたが、強靭な精神力でそれを乗り越えてワールドシリーズのMVPを獲得した松井選手の次なる思いはエンゼルスで世界一になることだといって良いでしょう。長いワールドシリーズの歴史上2年連続のMVPはいないそうです。(2回MVPに輝いた選手も3人しかいないそうですが)従ってもし今年もMVPになれたとしたら松井ファンにとってこんなに嬉しいことはありません。ここまで不可能と思えることを可能にしてきた彼のことですからやってくれそうな気がしてきます。
ところで、去年のワールドシリーズでの最も大きなター二ングポイントは、松井選手が第2戦でフィリーズのペドロ・マルティネス投手からライトに放ったホームランだったと言っても過言ではありません。マルティネスの低めに落ちるカーブを松井選手がぐっと踏ん張って、落ちてきた球を掬うようにスウィングするとボールはライトスタンドに運ばれていきました。打たれるはずはないと思っていた球を打たれたマルティネス投手のショックは大きく、結局第6戦でもまた松井選手に痛打を浴びることに繋がっていったのです。
「あの第2戦のホームランはカーブを予測していたのですか」と私は尋ねたのですが、「いえ、追い込まれていましたから予測はしていませんでした。ただその前の打席でカーブを打ってライト前にヒットを放っていましたので、カーブの曲がりの軌跡は目に焼き付いていました。その状況でストライクゾーンに来たから「よし」とバットが出てホームランになったのですが、後でビデオを見直してみると低めの完全なボール球でしたね」と苦笑しながら語ってくれました。このようなことを正直に語ってくれる松井選手が私は大好きです。
「不安な迷走ぶり」
- 2010年1月21日 17:07
- 日々の思い
一年前アメリカ人の期待を背負って登場したバラク・オバマ大統領は、核廃絶を目指す大演説でノーベル平和賞を受賞したものの、国内では不況からの脱却には道遠く、医療保険改革法案もなかなか思うようには進んでいません。また、テロ対策に関しても去年の暮れ乗客の機敏な反応と協力で飛行機爆破を未然に防ぐことができたものの、テロリストのリストに含まれていた人物の搭乗を許してしまうなどのミスが露わになりました。さらに、アフガン情勢に関しても更に増派を決断せざるを得なくなるなど状況は悪化するばかりで支持率も40%台に落ちてしまい、「CHANGE」が期待通りに速やかに遂げられるか否かは微妙な状況になっています。
一方、去年9月に誕生した民主党鳩山政権は事業仕分けで部分的には多くの国民の支持を得ましたが、その後はマニフェスト通りに改革が順調に進んでいるというわけではありません。加えて鳩山首相自身の母親からの献金問題や小沢幹事長関連の陸山会の土地購入をめぐる4億円の出所の問題など対応の不適切さも加わって、こちらも支持率は40%台に急落。日米双方とも改革が期待通りに進まず、新政権への期待が大きかった分失望した人も多いという似たり寄ったりの状況です。
このような迷走ぶりの結果困るのはやはり国民です。特に日本の場合は、戦後通用してきたシステムが機能不全に陥っていて、まずは大胆な転換がなされなくてはならない重要な時期に来ているからです。日米安全保障条約を巡ってもむしろ日本側から新しい提案が出され、結果として更に強固な関係が育まれるような方向に歩み出して行かなければならないのに、両国の間に溝を作ってブレーキをかけるような動きばかりが目立つのは一体どうしたことなのでしょうか。また、もっと外に向かって強力に人材を動員し、諸外国と良好な関係を築いていかなければならないのに、これまで通りのODAという形式だけでは本当の意味で友好関係を築き上げることはできないと思うのです。
その点、中国は天然資源の問題も含めあっと驚くほどの人員や資本を当該国に投入して、将来長きに亘っての良好な関係を築き上げるという手法で世界中の重要ポイントを既に押さえているのです。日本の指導者は何故このような展望を考えられないのでしょうか。次の選挙でいかにして勝つことが最大の優先事項となっている現状では臨んでも無理なことなのかもしれないのですが、ついついしっかりして欲しいと考えてしまうのです。
「世にも不思議な・・・」
- 2010年1月13日 15:04
- スポーツ
40年以上競馬を見続けてきてこんなに大きな落馬事故は初めてのことでした。
去る11日、中山競馬場で行われた第4レースの新馬戦でその事故は起きました。(私は自宅でグリーンチャンネルの放送を観ていました)三浦皇成騎手のノボプロジェクト号が先頭で4コーナーを回ろうとしたとき、左の後肢が外側に流れお尻も外側にブルンと振れました。その瞬間一気に追い上げを図ろうとしてすぐ後ろに迫っていた勝浦騎手のフォルメン号とノボプロジェクト号のお尻が接触してフォルメン号が転倒。各馬が密集してスピードを上げてラストスパートに移ろうとしていたため、この落馬をきっかけに出走馬が次々にバランスを崩し、落馬した馬たちに接触してさらに落馬が相次ぎ、合わせて16頭中9頭が落馬するという前代未聞の事故になってしまいました。
その瞬間、騎手たちは、そしてこれがデビュー戦だった馬たちは大丈夫なのだろうか。大怪我をした騎手はいないのか、はたまた競走能力を喪失した馬はいないのか、そうしたことが気にかかってずっと情報を待ちましたが、すぐには詳しい情報は伝えられませんでした。良く考えてみるとこの間、舞台裏では9人の騎手たちの身体チェックが行われ、9頭の馬たちの馬体チェックが慎重かつ入念に行われており、後のレースに騎乗できなくなった騎手については別の騎手に騎乗依頼をしなくてはならず、その全てを情報としてまとめて放送するには大変な時間がかかるのは当然のことでした。
結果的にはお昼休みを挟む時間でもあったため、次の第5レースの開始が予定よりも15分遅れただけで、JRAの事後処理はとてもスムーズに行われた感じです。そして9人の騎手の中で、去年のリーデイングジョッキー内田博之騎手だけ左腕骨折の負傷となったのは残念でしたが、他の騎手たちは擦り傷や打撲などの怪我をしたものの大怪我には至らず、さらにデビュー戦で落馬という怖い体験をさせられた馬たちも全馬が競走能力を失うこともなかったのは本当に不幸中の幸いだったと思います。
でも改めて思うのはハイスピ―ドで競う競馬は一歩間違うと死亡事故や馬の命を奪うことに繋がるわけで、安全のために騎手や関係者が一層注意深く努力して欲しいということです。馬券を買って応援しているファンのためにも、愛情を注いで競走馬を仕上げてレースに臨ませている馬主や関係者のためにも、このような慄然とさせる落馬事故だけは二度と起こしてはならないと思います。
「25年の節目に」
- 2010年1月 9日 14:49
- 日々の思い
今年の3月で私がNHKを辞めてフリーのキャスターになってから丸25年が経過します。
人間にとってこれから先の25年というのは気が遠くなるほど先のことですが、過ぎ去った25年はあっという間だったような気がしてなりません。私程度の人間がこの間にこうして多くの皆様とご一緒にお仕事をさせて頂けたのは、偏に私が道を踏み外すことのないようにと皆様が配慮して下さり、見守って下さったからであり、改めて皆様にお礼を申し上げなくてはならないと思っております。本当にありがとうございます。
独立した翌年から担当している「日立世界ふしぎ発見!」はこの4月から放送25年目に突入することが決まっており、日立グループの創業100周年に当たる今年はスペシャル回も計画されているようで幸せな年になりそうです。
ここ数年浅草キッドのお二人と一緒に「草野★キッド」を担当させて頂き、お二人の導きのお陰で放送の世界での対応力にも少し柔軟性が出てきたようで仕事の幅がとても広がりました。こうしてみると本当に放送局の方々、広告宣伝会社の方々、企画会社や制作会社の方々そしてたくさんのタレントの方々ととても素晴らしいチームを組んで色々な仕事をさせて頂いて、そしていつも変わらず応援し続けて下さる多くの視聴者の方々からの声援に本当に勇気付けられ、私は最高に幸運な男だと感じています。
今年はこうした皆様への感謝の気持ちを表す機会を模索している心算です。私自身もロートルではありますが少しは進化した部分もあると認めて頂けるようにこれからも努めて参りますのでご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い致します。
「年の初めに思うこと」
- 2010年1月 7日 15:08
- 日々の思い
2010年の年明けは気候の上では冬らしく寒くなりましたが、大きな事件や人々を心配させるような出来事もなく穏やかに明けたという感じですね。それでも良く考えてみると日本にとって現実は厳しく去年よりもっと多くの難題を抱えたままのスタートとなりました。
鳩山政権にとって俗に3Kといわれる「景気」「基地」「献金」の三つの大テーマはどれも危うさを含んだまま解決への道筋がはっきりと見えないままです。やはり一番の問題は、首相自らが国民に向かって堂々とそして分かりやすく語ってくれていないことではないでしょうか。この国の進むべき道、例えば5年後10年後の日本の社会はどのようになり、国民生活はどのように変わっていくのかなどといったことを総理自身の言葉で聞かせて欲しいのです。仮に自分が同じ立場にあったとしたら、考えていること、そしてやろうとしていることについて思う存分語ってみたいという気持ちになるのではと思いますね。アメリカの大統領のように炉辺談話のような形で定期的にメディアに出て国民に向かって話しかけ、思いを語れば国民の方もさまざまな問題について理解をしようとするでしょう。
普天間基地の移設問題ではどちらかと言うと周りに動かされてアメリカの強い反発を招いたように見えたのですが、事態が悪化する中で防衛相から新たにアメリカ通のスタッフを紹介されると途端にその人たちの説明通りにグアムへの移設は無理だと思うと言い出す始末で、首相自身の考えがそもそもそこにあったのか無かったのか、とても心配になってきます。リーダーがブレーンの意見を聴くことは大事ですが、最後はそれらの意見を聞いた上で自分が判断し、その判断が一貫性の有るものでなくてはならないと思います。景気の問題も重要ですが、国家の命綱ともいえる日米関係を容易く不安定にしてしまうようでは日本がアジアの孤児になってしまうのではととても気がかりです。国民が揃って安心して任せられるような強力なリーダーシップを発揮してくれる指導者はもう出て来ないものなのでしょうか。
「今年一年を振り返って」
- 2009年12月29日 13:50
- 日々の思い
2009年もあっという間に終わろうとしています。今年もまたあれもやろうこれもやろうと心に決めていながら、完遂したのはごく僅かで多くのことを来年に持ち越してしまいました。
来年こそはもっときりっとした年にしなければと考えているところです。高齢者にはそんなに時間は残されていないのですから心して過ごしたいですね。今年は仕事の面では色々と変わったことにも挑戦してきました。一般の方のお宅にアポなしで出向いて泊めて頂く「田舎に泊まろう」への出演はなかなか体験できないことで衝撃的な番組でした。結果的には本当に心優しい方と巡り合って一夜の宿を提供して頂くことができて幸運でしたが、上手くいっていなかったら大変なことになるところでした。以後泊めて下さった方との交流は続いておりまして人間の縁というものは不思議なものだと感じています。
6月二ューヨークに渡り松井秀喜選手を取材する特番への出演も昨年に引き続き果たしました。今季最後には松井選手がMVPを獲得してくれたので、去年今年と両膝の手術で苦労していた彼の姿を追い続けていた我々としては彼のMVP獲得は自分のことのように思え感激しました。
9月になんば花月の舞台に立たせて頂いたことも印象に残ります。吉本の舞台に立っている人たちのサービス精神あふれるアドリブの連打。それでいて流れを壊さないセンスの良さなど勉強になることが一杯の体験でした。フジテレビの「オールスター芸能人歌がうまい選手権」も、制作の皆さんがじっくりと時間をかけ多くの芸能人の魅力を発揮させながら見事な構成で4時間のオンエアにもかかわらず20%を超える視聴率を挙げて、見せるその技術の高さに舌を巻かされました。TBS「パニックフェイス王」ではダブルエンジン、響の2組にドッキリをかけて驚かすなどということもやりました。深夜番組としてよく見て頂いたテレビ朝日「草野☆キッド」では9.1%という番組最高視聴率も得て視聴者の皆様に応援して頂きました。考えてみると幸せな体験の多かった一年でした。来年ももっともっと見て頂けるような番組に出演して頑張って行きたいと考えております。引き続き宜しくお願い致します。
「有馬記念」
- 2009年12月29日 13:33
- スポーツ
2009年の中央競馬を締めくくる「有馬記念」が27日中山競馬場で行われました。今年一年ずっと出資会員に夢を与えてきた愛馬「ブエナビスタ号」がどんなレースを見せてくれるのか、そこに大きなポイントが有ると誰もが思っていたことでしょう。
今まで安藤勝己騎手がデビュー以来8戦手綱を取ってきましたが、後方を追走して最後の直線で差すという内容のレースを続けてきて、このところ脚を余して惜敗(まだ余力が有るのに追い込みのタイミングが合わずほんの僅かの差で負ける)することが続いたため騎乗者を今年大活躍の横山典弘騎手に変えて臨んだ上での有馬記念ですから、横山騎手の騎乗ぶりに焦点が当てられたのは当然のことでした。
パドックで出走馬の状態をじっくり観察したところでは、ブエナビスタ号、ドリームジャーニー号の二頭が際立って良く見えました。何時もだと自分の愛馬の馬単を買うのですが、この日ばかりはブエナビスタ号が負けるとしたらその相手はドリームジャーニー号だけだと思え、2-9、9-2の馬単を買い3連単は2番9番の1、2着固定3着は少し手を広げ7点にマークしてレースを観戦しました。スタートもスムーズに出たブエナビスタ号は最後方ではなく前から5番手くらいを気持ちよさそうに進み4コーナー手前からは少し外に出して早目に先頭に躍り出てゴールを目指しましたが、後方でじっとチャンスをうかがい追い出しを我慢したドリームジャーニー号がブエアビスタ号に襲い掛かり、激しい競り合いの末同馬が有馬記念を制しました。
愛馬は残念ながら2着に終わりましたが新たなブエアビスタ号の一面を覗かせる横山典弘騎手の騎乗に流石ベテランと納得させられました。現時点では最高の乗り方だったと私は思います。何より3歳牝馬でここまでの頑張りぶりには正直頭が下がります。このレースを見る限りブエナビスタ号はどんなレースにも対応できる能力を持っていることが分かりましたし、馬自身もこういう形で行くこともあるのだということを覚えてくれたことでしょう。ブエナビスタ号にとって来年への可能性がまた大きく広がった今年の有馬記念競走だったと思います。幸いに馬券も当たり私自身良い締めくくりをつけることができました。
「第42回日本有線大賞」
- 2009年12月28日 14:44
- 日々の思い
先日20日にオンエアされたTBS「第42回日本有線大賞」で今年も司会を担当させて頂きました。今年で3回目だったので全体的な流れは体の中に入っていて落ち着いて仕事に臨むことができました。
2009年は誰もが口ずさめるようなビッグヒット曲がなかったので全体的には少し地味な印象を与えたかもしれませんが、出演した歌手のみなさんの歌を聴いているとやはりプロフェッショナルは声量、テクニック、観客へのアピールの仕方など何処をとっても凄い、流石だなと思わされることばかりでした。
新人賞を取ったさくらまやさんは何と11歳の小学5年生で、可愛い顔で「大漁まつり」という演歌を堂々と歌い上げる歌の実力にはびっくりさせられました。北海道帯広の出身で本名は「草野まや」さんということで、何と私と同姓でした。自分の孫と言ってもおかしくない年齢のまやさんの笑顔とパワフルな歌を聴いているうちに、この先頑張って存在感のある歌手になってほしいと心から思いました。
最優秀新人賞受賞の韓国のグル―プBIG BANGの「声を聞かせて」は歌詞が日本語、英語、日本語という構成になっているのですが、二十歳前後の五人組の彼らの日本語も英語もどちらもとても上手で、聞いている限り日本のグル―プかなと思わされるほどでした。音楽に国境は無いことを改めて認識させられました。
有線音楽優秀賞受賞の樋口了一さんの「手紙~親愛なる子供たちへ」は人生とは何かということを考えさせる不思議な力を持った曲でした。年老いて衰えていく親の姿を見ても嘆かずに理解して欲しい、貴方の人生の始まりに私がしっかりと付き添ったように、私の人生の終わりに少しだけ付き添ってほしい、と子供たちに語りかけた歌です。聴いていると「人間は何時も今の自分の立場からしか人生を見ない。そうではなくてもう少し視野を広げて、人間は赤ん坊として生まれつき親に手をかけて育てて貰い、大人になって独り立ちすると自分で大きくなったように感じたりもするけれど、でもやがては年老いて周りから助けて貰いながら生きて行かなければならないものだということが分かっていれば周囲の人たちにもっともっと優しくなれる」と樋口さんは訴えたいのだなと感じました。
最後に有線大賞を受賞したのは氷川きよしさんの「ときめきのルンバ」で氷川さんの熱唱で幕が降りました。並外れたヴォリュームと伸びやかな歌語で観客を魅了した氷川さん。歌声を聴きながら「演歌のイメージを一新するような力強い爽やかさに満ちている」と氷川さんを評した専門家のコピーを思い出しました。紛れもなくその通りの歌声でした。
「総理の考えは・・・」
- 2009年12月 9日 17:56
- 日々の思い
以前このブログで、与党連立政権が行った事業仕分けは税金の無駄使いがかくも大胆に構造的に分かりにくい形を作って継続的に行われてきたものだということを知らせるという点でとても意味のあることだった、と書いたことがありました。勿論仕分け作業の中には日本の将来像や目指すべき方向が分からないままただ予算を削ればいいという捉えられ方をして世の批判を浴びるという醜態もありました。とはいえ、この仕分け作業は一応国民の支持を得るものではありました。どの世論調査を見ても70%をこえる人たちが事業仕分けは良かったと答えていました。
ところがその後の政府の迷走ぶりはいかがでしょうか。日本の国防と密接に関わる沖縄の普天間飛行場の移設問題で政府の考えは右往左往の様相を呈していて、アメリカ側を苛立たせる様子ばかりが目に付きます。
世界の中で日本はどのように進んでいくべきなのか、そのためにはどの国とより親密な関係を構築していくのかといったことについて、政府としてのスタンスがはっきりと見えてきません。また、天然資源に恵まれない我が国は国民一人一人がいわば大切な人材、資源であり、それぞれの国民が持って生まれた才能や資質を開花させるように国は環境整備を行う必要があるはずで、そのためにはどのような教育が施されるべきなのか、更には技術開発や物作りの創意工夫でどのようにして世界をリードして行くのかなど、しっかりと国家としての目標を掲げなければならないと思うのです。
ところが、総理大臣の考えが何事においても明確ではなく、本当に何をしたいのか、何を目指そうとしているのかが伝わらないというのでは心配ですね。普天間の問題ではオバマ大統領には「私を信じて欲しい」と伝えたものの、その後の行動が言葉とは裏腹というのではアメリカ側が怒るのも無理はありません。世界の首脳同士の信頼感は、面と向かったときには言いたいことをきちんと言い、その発言が自己主張だけでなく相手の側に立っても物事を見通すほどの考えの深さを持ったものであれば相互の間に自然と生まれていくものだと思います。そういう立場で話をすれば、激しく論争することがあったとしても人間としての相互信頼は深まるものだと過去の世界の首脳の回顧録にも紹介されたことがありました。
ここは一つ総理自身が日本の将来方向を含め基本的な考え方を日本国民にきちんと分かり易く説明することが必要でしょう。その話を聞くことで国民も判断し易くなるのではないでしょうか。
- フィード
- タグ
- 写真
- リンク