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2013年1月 Archive

「久々の京都」

先週土曜日朝、MBSの「知っとこ」に出演して楽しい一時を過ごすことができました。三人の女性司会陣(松島さん、柳原さん、富岡さん)が揃って明るくて笑顔が素敵な方々で話し易く本当に良い雰囲気の番組でした。

終了後、久々に京都競馬場に寄ることにしました。

この日の10レースに期待のリヤンドファミユが出走するからです。お昼前に競馬場に到着。ゆったりとした気分で競馬を楽しむことができました。思えば2013年初めての競馬場での観戦です。

さて10レース、パドックで彼の馬を見ますと体重が前奏より6キロ減って436キロ。元々余り大きな馬ではありませんが、これ以上細くならない方が良いなという感じです。前を歩くミヤジタイガがいれ込んでチャカつくのに影響されて、初めは同じようにチャカチャカしていたのですが、そのうちに次第に落ち着いて来たので安心しました。

レースが始まってみると中団からやや後ろに位置を取り、前を見ながらのレース運び。直線に入ると条件の良い最内にコースを取って、ゴール前楽々抜け出して快勝してくれました。チャンスがあったので池添騎手に「楽に運べた方でしたか」と聞きますと、「とても楽でした。それよりお兄ちゃん(オルフェーヴル)より素直で凄く乗り易いですよ」とのこと。この後も楽しみになってきました。戦績もまずまずで良い気分で帰宅。

ところが翌日、「リヤンドファミユが骨折、直ちに手術」という情報が入りました。少々残念な気持ちにはなりましたが、これが競馬でもあります。馬は生き物でいつ何が起きるか分からないからです。

昔(1996年)、ダンスインザダークが弥生賞を勝ち皐月賞も勝てそうだなと思っていたときに、皐月賞の最後の追い切り前に熱発で出走を回避したこともありました。これが競馬の難しさということは分かっているのでそれほど落ち込むということはありませんでした。できればカムバックしてくれると良いのですが、後肢ですので復帰は難しいのではと思ったりもしています。とにかく元気になってくれれば文句はありません。

「同世代の共通項でしょうか・・・」

昨日、雑誌の仕事で大久保満男日本歯科医師会会長と対談する機会を得ました。

驚いたのはご挨拶を申し上げたときに、「草野さんとお会いするのは初めてではないんですよ、2回目です」と言われて一瞬心の中で、「どこでいつだったっけ」と反応しましたが思い出せず。すると大久保さんは「実は20年以上前、静岡で草野さんの恩師だった故辻村明先生が主催しておられたイベントに協力して、子供たちと一緒に出演したことがあったのです。その時草野さんが司会をしておられましたね」と説明をしてくださったので、ようやくそのことを思い出すことができました。

そしてお話をしているうちに誕生日の話になり、何と大久保さんは昭和17年2月24日生まれ、私は昭和19年2月24日生まれで誕生日が全く同じだったのです。同じ誕生日の方にお目にかかったのは実は二人目です。テレビ東京「主治医が見つかる診療所」のレギュラー出演医師の新見正則先生に次いでということです。お二人とも医学の世界で大活躍の方という不思議な出会いでした。

その後、お話は本題の口腔医学の世界へと入って行ったのですが大久保会長はとても明解に現状と今後の課題を指摘してくださり、順調に対談は終わりました。とても興味深かったのは、お口や歯の問題については全てご存知の大久保会長が「自分の歯をちゃんと使って何度も良く噛んで食べなくてはいけないのですが、実は私早食いの傾向がありましてなかなかそれを改められないで困っているんです」と仰ったとき、同じ年代の男に共通する問題点をお持ちだったのだと少し安心した思いになれたことです。

「第二の人生」

昨年末、松井秀喜選手の引退会見を寂しい思いを抱きながら見ました。大リーグ挑戦以来、何度かテレビ番組を通じてアメリカで松井選手を取材し、心から彼の活躍に声援を送り続けて来た私としては、出来ればもうひと花咲かせて貰いたいと思っていただけに瞬時に残念な思いになりました。でも彼の話を聞いているうちに、このタイミングで引き際を考えたことはとても良く理解でき、その決断は見事なほど潔いもので流石、松井選手だとも大いに納得しました。

これまで取材していて特に強く感じたのは、松井選手の人間性がアメリカの野球ファンにとても良く理解されていて、真摯で常にチームの勝利のために尽くす模範的な選手であることや、手首を骨折した時にはファンに向かって「申し訳ありませんでした」と謝罪し、野球ファンにもしっかり目を向けている数少ないプレーヤーの一人であることなど、どこを取っても非の打ちどころの無い日本人選手だと尊敬の念で見られているということでした。そのような話をたくさん聞いて、こんなにも嬉しく誇らしい思いになったことはありませんでした。

ところが各球団からオファーが無いとい現実は厳しいもので、最終的な決断をしたということです。松井選手にはこれまで素晴らしい取材体験をさせてもらったことにお礼を申し上げたいですし、日本人プレーヤーとしては今後二度とないかもしれないワールドシリーズのMVP受賞など凄い歴史を刻んできたのですから、胸を張って次の人生に力強いステップを踏んで頂きたいと思った次第です。

そんな思いになっているときに、旧知の友人でもあるノンフィクションライター遠藤宏一郎さんが上梓した「戦力外通告」という新著を手にしました。毎年大きな夢を抱いてプロ野球の世界に多くの才能ある若者達が入団してきますが、期待通りに成長して行く選手は残念ながらその中の一握りだけ。殆どの選手達が5、6年もたてば、球団としては「君とはもう契約しない」、つまり「戦力外通告」を受けて球界を去っていくのが現実です。ドラフトなどで10人が新入団をすれば、戦力とはみなされなくなった10人の選手たちは球団から去っていかなければならないのです。そうして去って行った選手はやがてファンからも忘れられ、スポットを浴びることもなくなってしまいます。

彼らにとっては第二の人生を切り開いていくことが課題になっていくのですが、遠藤さんはその中の7人の元プロ野球選手を徹底取材してさまざまな形で新たな人生に向かって邁進している彼らの姿を生き生きと描き上げています。タイガースの4番バッターを務めたこともある濱中治さん、ドカベンの愛称で親しまれた香川伸行さん、大リーグにも挑戦した抑え投手福盛和男さん、横浜のホームランバッターとして期待された古木克明さんなど、野球ファンの記憶に残る選手たち7人の生い立ちからプロ野球界に入るまで、そして入ってからの本当の有り様、更に戦力外通告を受けてからの生き方を見事に描いていて、彼ら一人一人の考え方、生き方がとても良く理解でき、「そうだ。そういう生き方もまた素晴らしいな」と感じました。

遠藤さん自身の人間の多様な生き方への理解と思いやりが溢れていて、読み終わって一人一人の元プロ野球人に拍手を送りたいという気持ちになりました。と同時に、自分も優しい人間になれたような気持になりました。好著ですね。

「さて、今年は」

2013年は大変な寒さの中で明けました。安倍政権が誕生して民主党時代に比べれば社会にやや明るさが戻りそうな感じで、政権交代の効果が伺えます。

勿論、問題が山積していることには変わりはないのですが、解決に向けて色々手を尽くして踏み出していこうとする意欲が表に出ているので、お先真っ暗だったそれまでの政権のことを考えるとまだしもだという印象は否めません。株式市況も元気が出てきていますし、円安も進んでいることでこの時を待っていたと言う方も多いと思います。是非この調子でいい方向に向かって行って貰いたいと思います。

さてわが身を振り返ると、今年は60代最後の一年です。一日一日を大切に生きて行かなくてはとつくづく思うのです。

と言いながらも多分そこまでは緊張感は持続しないでしょうから、またいつの間にかこれまでと同じゆるゆるの生活に戻ってしまう恐れもありますね。その場合は自分でねじを巻きながら前進を図らなくてはと戒めています。今年は「肉体も精神も鍛える」、これが一番の課題です。時間的余裕はないので頑張ってやってみます。残りが少なくなってきたと思うと段々と欲が出て来て、あれもこれもと思いがちですが、節度を持って自分の人生をコントロールしてみようと考えています。珍しく殊勝なことを考えたお正月でした。

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