- 2012年8月 6日 16:37
- スポーツ
昨日夜は日本男子のフェンシングフルーレ団体戦に釘付けになりました。
準々決勝で中国と対戦。この試合は比較的順調に進んで日本がリードを奪い最後は太田雄貴選手が北京の銀メダリストらしい力を発揮して中国を破りました。続くドイツとの準決勝が大変な熱戦となりました。最後の9試合目に登場した太田選手が3ポイントリードの状況からスタートしたのですが、試合時間の残り1分53秒で同点に追いつかれ、残り9秒で2点をリードされてしまったのです。
「あぁ、もうだめかもしれない」と思いましたが、そこからドラマが待ち受けていました。残り6秒で1ポイントを返しますが、あと1秒と思った瞬間太田選手の剣が相手の胴着を捉えて同点に。延長戦で決着を図ることになりました。延長に入って双方が相手を捉えたとアピールしましたがなかなか決着つかず。遂に最後太田選手が相手を捉えたと思われたポイントについて長いビデオ判定の結果太田選手の突きが決まったと判定が下り、日本男子史上初の団体銀メダル以上が決まりました。
この難しい試合に勝ったのはやはり経験豊富でここ一番に最も頼りになる勝負師太田雄貴選手だったからこそだと感じました。追い込まれたこの試合の中で落ち着いてビデオ判定を要求するなど、相手選手の反即を見逃さず審判にきちんとアピールしていました。どんな苦しい状況でも冷静で緻密な状況判断ができて、ここという時に勝負に出る勝負勘の素晴らしさこれこそが一流の仕事師ですね。この後の決勝戦は流石に相手のイタリアが強く敗れましたが、生で見ていて本当に良かったと思えるこの日の試合でした。
- 次のエントリー: 「地井武男さん、安らかに」
- 前のエントリー: 「天晴れ! 日本水泳陣!」