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2016年5月 Archive

「今一度...」

大相撲夏場所は九日目を終えて、白鵬、稀勢の里が全勝で並び、優勝争いのトップに立っています。

全ての要素が揃えば綱取りも可能だということで、稀勢の里にかかる期待は大変大きいものがあります。稀勢の里の今場所は初日から冷静でやるべきことをきちんとやって、この感じで進めば優勝も夢ではないと思います。ただ、ここまでの9日間の対戦相手は稀勢の里にとっては比較的やりやすい力士が続いたので、日本人横綱誕生に向け最大限の気配りが行われているようにも感じます。

一方、白鵬は稀勢の里だけには優勝させてはならじとばかり、勝利優先の非常に荒っぽい相撲を見せています。特に目につくのは激しい張り手、そしてかち上げの多用です。昨日の勢との一番は張り手から思い切りかち上げに出て勢の喉にこのかち上げが入ったため、これを受けた勢が瞬間的に失神状態となり崩れ落ちました。相撲のルール上は禁止されているわけではありませんが、この強力なかち上げはプロレスでいうエルボー攻撃であり危険です。半世紀以上相撲を見続けていますが、格下相手にかち上げを連発というのは見たことがありません。そもそもかち上げというのは、仮に使うとしても格下の側がとても勝てそうもない相手に奇襲的に使うものだと思っていました。

プロ野球でも今季から選手の安全を守るためコリジョンルールが採用されましたが、相撲でも力士の安全を担保するために危険な技の使用の是非に関して今一度検討、協議されることを望みます。国技館のお客様の反応を見ていても明らかにブーイングが起きているように思えます。

優勝36回という前人未踏の優勝を積み重ねた名横綱なのですから風格のある相撲をとって相撲ファンをうならせてほしいものだと思います。明日から2日間国技館に取材に行きます。

「思うに」

熊本の地震がなかなか収まりません。被災者の皆さんの心労と不安はいかばかりかと案じます。とにかく早く地震が収まって被災した皆さんが生活再建に向けて動き出せるようになってほしいと願うのみです。

日本という国はこれだけ多くの自然災害に襲われるのですから、その度毎に協議して激甚災害法を適用するかどうかと頭を惑わさなくても済むように、大災害に備えて予めアメリカのFEMA(緊急事態管理庁)のような組織を作っておくということが必要だと思うのです。アメリカでは元々は核戦争で攻撃を受けた時に備えて被災地に政府にとって代わってあらゆる決定権を持たせた(お金の出し入れや法的規制の権限を持った)組織なのですが、日本の場合は自然災害への迅速な対応に特化した組織が存在すれば、より物事がスムーズに運ぶのではないのでしょうか。

かつては佐々淳行さんも一時FEMAのような組織の必要性を強調していましたが、最近は余り聞かれないように感じます。今一度是非を議論して頂ければと思ってしまいます。

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