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2013年2月 Archive

「レスリング」

2020年の夏季オリンピックからレスリングが除外される可能性が出て来たことで世界中のレスリング関係者が大慌てする事態になりました。

確かに古代オリンピックからレスリングは中心的な競技として存在し続けてきましたし、オリンピックの象徴的な競技として見られていたので、「まさかそんなことが」という驚きを以てこの報道を捉えることになりました。

とはいえ、この数十年オリンピックはビッグマネーを稼ぎ出す超ビッグビジネスへと変貌を遂げてきました。IOCはより多くの稼ぎを生み出せるスポーツを歓迎し、重要視してきた経緯があります。その流れを勘案すると、まずレスリングはグレコローマンとフリースタイルに種目が分けられていることの理由も含め、ポイントの差というのも分かり辛いために、観客もそれほど集められるわけではないといった要素もあります。また他競技のようにビッグスポンサーがたくさん集まっているということでもありません。そこで別の競技と入れ替えようという話になったのではないでしょうか。

そもそもレスリング界全体として、特別に危機感を持っていたわけではないでしょうし、より分かり易いルール改正を行おうという段階まで到達していなかったことが原因なのでは、という印象です。

やはりどの競技も、常に多くの人を引き付け、多くの人たちにとって分り易く応援し易いものであり続けることへの努力を忘れてはならないのだと思います。言ってみれば、人間が関わっている限り、進化するものでなくてはならないということを今回の問題は教えてくれているような気がします。

「エスターブレ」

10日、エスターブレが小倉競馬第4レース未勝利芝2000m戦に登場しました。パドックでは少しチャカついてる感じもありましたが、出来は悪くなく前走の中京戦で2着に追い上げたあの脚を再現できれば、今日は良い勝負になりそうな感じがしていました。

競馬ファンも良く分かっていてエスターブレは2番人気に支持されていました。スタートは問題なく出ましたが思ったほど前に行けません。18頭の多頭数のレースですから余り後ろからでは困ります。しかし向正面に入っても12番手くらい、なかなか前に上がれず3コーナーで内を突いて上がろうとしたら前をカットされて馬体を立て直す不利があり、これはいけないと思ったのですが、直線も馬群の中に入ったままでトップから0.9秒差の9着で終わりました。

ジョッキーは行くところ、行くところスペースが無く本当に勿体ないことをしてしまったとのことですから、力を余して負けてしまったということのようです。調教師からもレース後も行きの入りが早く競馬をしていなかったようですねとのこと、力負けではなかったのが救いです。5着以内に入っていないと次のレースの目算が立てにくいのですが、もう一度中京戦で出直しを図りたいと思います。エリートホースと違って1戦1戦苦しい戦いが続きますが、これがまた人生に似て面白いものです。少しずつ地力をつけてやがて競走馬らしくなってくれると良いなと思う昨今です。

「節分の日に」

昨日2月3日、高幡不動尊金剛寺での豆まき式に参加しました。

高幡不動尊での豆まきには毎年参加しているというつのだ☆ひろさん、そして今回のゲスト高島礼子さん、山口もえさん、ミス日本の皆さん、それにキティちゃんなどと一緒に豆まきをしました。私自身このような場での豆まきは今回が初めての体験です。

私の出番は11時、13時、15時の回でした。9時過ぎに現場到着。一通り打合せを終え、本番の時間を待ちました。この日はお天気も良くて風が無く、陽が差すと温かくなってきたせいもあり、お客様はどんどん増えて既に11時前に入場制限が出たとのことでした。

さて、出番が近づき、待機していたお部屋を出ると、本殿ステージまで「練り歩き」です。警備の方たちの先導によって、裃を纏った私たち豆まき人たちが歩いていきます。すると沿道にぎっしりと詰めかけた人たちが声を掛けてくださり、「豆を下さい」「豆が欲しい」と手を差し出されます。昨日は日曜日ということもあってお客さんの数も多く、本殿に着くまでに持って出た一升枡が空っぽになるほどでした。

そしてステージ上ではまた新たに枡を頂き、いよいよタイミングを合わせて豆まきの開始です。下で待ち受けている皆さんは慣れたもの、皆それぞれに買い物袋の口を開けたり、中にはコートを開いたりしてそれでキャッチしようとする人もいてとてもなごやかな雰囲気の中で一回目の回が終わりました。

二回目、三回目とお客様は増える一方、「つのださん!」「礼子さん!」「草野さん!」と自分の近い位置に立っている豆まき人にお客様が声をかけてくださり、雰囲気は一段と盛り上がります。お客さんと一緒になって福を分かち合おうとしていた分、時間の経過を忘れ今回の豆まきはアッと言う間に終わりました。出番を待つ合間につのださん、高島さん、京王電鉄の方々と楽しいお話しができたことも幸せでした。

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68歳の豆まき初体験記でした。

「スポーツのあり方」

柔道の薗田隆二全日本女子代表監督が暴力行為とパワーハラスメントで告発された問題で、全柔連の対応が拙劣の謗りを免れないものだったために問題として更に大きくなってきました。

女子選手から告発があった段階で、なぜこのような問題が持ち上がったのか、すぐさま実態を調査して再びこういうことが起きないようにするための措置をしっかり取らなくてはいけないはずでした。ところが、あたかも一人の選手の訴えなど取るに足りないこととして、そのまま蓋をしてしまおうとしたと言われても仕方のない対応で、結果これではどうにもならないと感じたオリンピッククラスの15人もの選手達がJOCに訴えを出すことになり、(ということは監督の暴力が度を越したものだったことを示唆するのでしょうか)これが明るみに出て国内はもとより国外にも報道される一大問題となったのです。

ここにきて日本ではスポーツと指導者の在り方が厳しく問われる状況になったと言っていいでしょう。私自身もスポーツに勤しみスポーツを愛好してきましたが、やはり日本の学校スポーツの問題点は、例えば上級生が徹底して下級生を制御する、ただ年齢が1年2年上だったからという理由だけで無理なこともやらせてしまう、分かり易く言えばいじめが発生しやすい構造を抱え込んだままここまで来てしまったというところ、また指導者は教え子たちとは別格の存在で暴力を振るってでも言うことを聞かせていいという風潮を当たり前のこととして継続してきたところに、その根源があるのだと思います。時代は変わりましたし、指導するのに暴力を用いる必要は全くありません。選手一人一人の個性を尊重し、その選手の属性に最も合った指導法を見つけ出し、確立することが監督、コーチの役割です。

かつて仕事でご一緒した、ゴルフ評論家でゴルフ場設計家の川田太三さんがこんなことを語っていました。小さい頃から野球を続け、立教高校を卒業してアメリカオハイオ州立大学に留学したときのこと。各々の部員は授業のスケジュールによってグラウンドに現れる時間はまちまちでした。遅く来る1年生もいれば早く来る4年生もいる。それでも何の問題もなく部活動は進んでいく。日本だったら1年生が勢揃いしてあらゆる準備をして上級生を迎えなくては始まらないのに、アメリカのあり方は何とも心地良かったとのことでした。

選手は皆同じ立場、そしてコーチも同じ立ち位置に立ってやる、これがスポーツのあるべき姿なのだと思います。そういう意味で日本のスポーツのあり様を根本から考え直す時期に来ているのではないかとつくづく思う昨今です。

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