- 2010年3月30日 11:41
- スポーツ
ブエナビスタ号がドバイでどんなレースができるのか心配しながら28日午前1時半からのドバイシーマクラシックをグリーンチャンネルで観戦しました。現地入りしてからの2週間近く調整の様子は逐一聞いていましたが、状態は非常に良く飼い葉も良く食べ、何時もと変わらず落ち着いているとのことで良いレースができそうだなとは思っていました。とは言え、戦う相手との力関係が今一つはっきりしなかったので、どんな流れでどんなペースのレースになるのかなかなかイメージが湧きませんせした。
テレビに映し出されたブエナビスタ号は日本にいるときとまったく変わらず堂々としていました。この馬の強さのポイントの一つは何物にも動じない精神面の安定性にあると前々から考えていたのですが、今回もそこは揺るぎがないと感じました。
16頭の10番枠からのスタート。ペリエ騎手はゲートの中で動いていたためスタートが悪かったと言っていましたが、画面ではまずまずのスタートに見えました。しかし次第に後ろに下がっていき、後ろから3頭目の位置でレースは進んで行きます。途中何度か前に動こうとしたように見えましたが、外にいた馬と接触するなど思い通りのレースができていないようでした。4コーナー手前から他の馬たちが動き出しましたが、ブエナは前にあがってきません。直線に入って馬群の真ん中を突いてスピ―ドを上げようとしますが、他の馬たちも頑張ってブエナ苦戦かと思えました。
ところが、本当に力のある馬は違うものですね。残り150mくらいからでしょうか、前が開いてトップスピ―ドに乗り先頭に立っていた欧州最強牝馬の一頭ダーレミ号に襲い掛かりましたがわずか及ばず2着でゴールイン。途中でひょっとして今日は惨敗かと思われたのにそこから優勝争いに加わってきたその底力には正直驚かされました。強い馬はどこへ行っても強い。これが今回のレースを通じて教えられたことです。この娘の強さに多少の疑問を感じていた自分が一寸恥ずかしくなりました。世界で十分戦っていけるだけの力を持っている凄い馬だと思います。
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