- 2010年4月30日 15:27
- 日々の思い
先日、月刊「文藝春秋」の広告関連のお仕事で山梨県大月市の岩殿山に登りました。
登ったと言っても登り口からの標高差は300m足らずしかないので、それは登ったうちに入らないだろうと言う声が聞こえてきそうですね。
でもそれが実は大変だったのです。標高差は僅かでも階段や道の勾配が尋常ではないのです。まるで最短距離をほぼ上へ上へと登っていく感じのルートでした。登り始めは「たいしたことは無いだろう」と考えて急傾斜の登り道を少し早目のペースで歩き始めました。ちょうどこの日は雨の後急に陽が差してきて気温が上がりだし、この時既に気温は30度を超えていたのです。標高差70mあたりまで来たとき、脚が前に出にくくなり休憩を申し出ました。どうやらオーバーペースの歩きだったらしく、一寸した酸欠状態になってしまいました。そこで少し時間を取って再スタート。今度は自分のペースに合わせて無理をせず一歩一歩を踏みしめる感じで歩き何とか頂上まで到達です。
実はこの日は、カシオのカシオ・プロトレックPRW-5000-1JFという、本格アウトドアウォッチを実際に私が歩いて試してみることが目的だったのです。実際にこの時計は本当に使い勝手が良く、高度、気圧、温度そして勿論方位も分かり易く計測され安心して山歩きが楽しめるアウトドアウォッチでした。
頂上で風景を十分楽しみ、バナナ1本と水を補給して同行したスタッフとゆっくり語らいました。かつてアルピニストの今井通子さんとロケで南アルプスの低い山に登ったとき、帰りにペースを上げたまま下山して膝が笑った経験があったことを思い出し、帰りのコースは慎重にゆっくり降りました。
降りながら改めてこの道の傾斜がいかにきついものであったかを実感しました。とはいえ、普段余り歩いてない割には良く登ったなと心の中で少しだけ自画自賛したのです。その頑張った分の見返りでしょうか、大分降りてきたところで雲が切れて何と富士山が姿を見せてくれたのです。山はやっぱり登ってみるものですね。
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