- 2010年5月 6日 15:42
- 日々の思い
鳩山首相が自ら問題提起して、自ら苦境に落ち込んでいる沖縄の普天間基地問題もいよいよ自身で設定した解決期限まで残り1か月を切りました。この基地問題でも鳩山首相に大局感があれば判断を戸惑うこともないと思うのですが、残念ながら総理就任後の大方の問題処理を見ていても分かる通り、総理はその場その場で立ち止まってから物を考える傾向があり、しかもその場で一番口当たりの良い発言をしてしまうので、一貫性の無い良く分からないリーダーだと言われてしまうのだと思います。そのため日米関係も極めて不安定な状態になってしまい、その他の分野の処理にも影を落としていると指摘されても否めない感じがします。
日本での基地問題の議論では、「基地はいらない、できれば外国に持って行って欲しい」という素朴な声が結構聞かれます。誰にとっても軍事基地は自分の居住地の近くにあって欲しくはありません。とはいえ、国家の安全を守るためには基地が無くてはならないのも事実です。日本が独力で十分に自国の領土を守る力があれば外国軍の基地は不要なのかもしれませんが、憲法上の制約から言っても、アメリカにある程度防衛してもらわなくてはならない今の状況では基地の存在理由はどうしても生まれてきます。また、振り返ってみても、冷戦の時代からずっと米軍のプレゼンス(存在)が共産主義の拡張政策に対して極めて有効な抑止力になってきたことも否定しがたい事実です。
勿論、基地がどうしても必要ならば、やはり周辺に住む住民の安全を第一に考え、そのための具体的方策を実行に移していかなければなりません。更に、一方的に周辺住民が不利益を被らないよう最大限の愛情ある措置が必要です。政府がすぐに手を打たなければならないことは余りにも多いと言わざるを得ません。
政府には是非大局的な見地から速やかな問題解決の方法を探って頂きたいと思います。
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