- 2010年10月18日 21:40
- スポーツ
プロ野球セ・リーグのクライマックスシリーズ、ファーストステージ阪神―巨人戦第2戦をテレビ観戦しました。
第1戦を落とした阪神は絶対に負けられないとばかりに先制攻撃で2点を取り、更に3回に追加点1点を上げて、リードを広げ理想的な展開に持ち込もうとします。
対する巨人の選手たちも何としても今日の一戦をものにしてファイナルステージに上りつめようと気力を振り絞って、5回坂本選手のヒットさらに阪神にアンラッキーなエラーが絡み、小笠原選手のタイムリー、ラミレス選手の犠牲フライで2点を返し接戦に。でも今日の阪神は矢張り気持ちが張り詰めていました。5回裏に1点、6回裏には2点を追加して6―2と差を開いて先手先手と攻めて主導権を握ったかのように見えました。
しかし巨人の闘争心は全く衰えておらず、7回高橋由伸選手のホームランなどで3点を返し、また1点差に詰め寄り白熱の好試合になりました。後はリリーフ陣がどう踏ん張るかの勝負です。阪神は逃げ切りを策して8回から藤川をマウンドに送りました。脇谷選手、坂本選手を討ち取ってツーアウトを取ったものの、2番亀井選手に四球を与えて巨人重量打線の重圧に押され小笠原選手に同点タイムリー2塁打を浴び、ラミレス選手に勝ち越しのセンター前ヒットを打たれ7―6と逆転されてしまいました。
お互いに一歩も引かない闘争心のぶつかり合いで希にみる好試合となりましたが、最後はチーム力の厚みの差が出て相手により重圧を与えた巨人の勝利だったと感じました。野球については「球春」という言葉がありますが、これは春の訪れと野球シーズンの到来を待ちわびる気持ちが表れた良い響きの言葉です。でも半年かけて優勝を目標に戦ってきたチーム同士が本当の頂点を目指した激烈なぶつかり合いをするこの時期こそ「球秋」と呼んでよい濃密な試合が続く野球が面白いと思わせてくれる時期なのだとつくづく感じました。