- 2011年1月19日 16:24
- スポーツ
日本ハムファイターズに入団した斎藤佑樹選手に凄まじいスポットが当てられ佑ちゃんブームが起きています。
4年前ハンカチ王子として甲子園を沸かせ、野球ファンの注目を集めたことを考えれば不思議なことではありませんが、まだピッチングもしていない自主トレの初日からこの騒ぎでは斎藤選手には少々気の毒な感じがしてきます。人気選手が注目されるのは必然であり致し方ないのですが、キャンプに入ってピッチャーとして始動し始めるまではまだ時間がありますし、今の段階でヒートアップし過ぎてしまうとファンの皆さんも開幕までに疲れてしまうのではないでしょうか。
この時期は取材する側からするとスポーツの大きな話題が比較的少なくなるので、斎藤選手に取材が殺到してしまったのでしょう。それにしても230人の報道陣が自主トレ取材にやってきたのには驚きました。
かつて自分がNHKのスポーツアナウンサーだったときに、プロ野球キャンプの取材について、キャンプリポートを毎日克明にやる必要があるかどうかについては、スタッフの中でも色々と議論が分かれるところでした。キャンプは普通3週間くらいの間に計画的に個人とチームがそれぞれに習熟度を上げて行くべきもので、一日一日ではその違いを目に見えるものにすることは困難だからです。4、5日経って、ああ確かに変わってきたなということが確認できるものだと思います。そのような事情を考慮してキャンプ取材の方向性を考えていくと、見ている人たちにもより理解されやすい放送になるのではと今でも思っています。
斎藤選手も勿論要注目ですが、個人的には巨人が進んで獲得に動いた沢村拓一選手がキャンプ中にどこまで頭角を表すのかに注目しています。