- 2011年3月14日 12:05
2011年3月11日は誰にとっても生涯忘れられない一日になりました。
私はNTV「DON!」の放送を終え、紀尾井町の事務所に戻り昼食のお弁当を食べ終えた瞬間に強烈な揺れに見舞われました。ビルの高層階に事務所が位置するため、初めは余裕を持って「高層階独特の長周期振動があるよ」と言っていたのですが、揺れは一向に収まる気配を見せず、そのうちビル全体が捻じれるように感じられみしみしと音を立てます。このまま行ったらビルそのものが倒れてしまうのではという恐怖感が心の中に顔を出し始めました。社員たちの手前、動揺した気配を表に出すわけには行きませんが内心ひやひやしていました。
6~7分或いはそれ以上の時間が経過してやっと揺れは収まりました。テレビの速報では東北地方が震源に近いとのこと。ほっとする間もなく大きな余震が頻繁に襲って来ました。同じような揺れを何度も経験しているうちにほとんど船酔い状況になり、嫌な気分になってきます。そのうちテレビの速報で異常に大きな津波が東北地方を襲っている様子が強烈な映像として映し出されました。現実に起きているその瞬間は胸をえぐり取られるような感覚に襲われました。このようなシーンがたくさんの場所で起きていたのですから言葉を失ってしまいます。
時間の経過とともに詳細が分かるにつれ想像を超えるスケールの(1000年に一度と言う学者もいます)地震、それに伴って引き起こされた異常に大きくしかも多発した津波、更に想像できなかった程の余震、そして重大な危機に直面している原発の問題、人的被害の大きさ、壊滅した町々。これは正に国難と言うべき、日本の歴史上まれにみる大災害です。振り返れば日本人は過去のさまざまな国難を知恵と努力で克服してきました。現代に生きる我々も力を合わせこの国難を乗り切らなくてはならないと心から思います。
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