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「祝 JTB100周年」

3月12日、JTB創立100周年記念式典が東京国際フォーラムで行われました。

私自身JTBのCMに出演させて頂いたり、「世界ふしぎ発見!」で視聴者に旅のプレゼントをJTBが長く受け持ってくださっていたり、というJTBとの深い御縁があって式典のお手伝いをすることになりました。

JTB100年の歴史は決して平坦なものではなく、元々JTBは国策として日本を外国人に知って貰うとともに併せて外貨を獲得しようということで渋沢栄一や原敬といった人たちが関わってスタートしたのが始まりだったそうです。さまざまな活動の中には杉原千畝氏が発行したビザを持ったおよそ4000人のユダヤ系の難民の移送を受け持って無事にアメリカに送り届けたり、戦後大陸から600万人の邦人の引き上げに力を尽くしたりなどの働きもありました。

営業の面では旅行券の代売りで大きく成長したり、インタ―ネットの普及でその影響を受けて浮き沈みも体験したりしましたが、それを常に自己革新や人材力でクリアしてきたという決して簡単には折れない柔軟性を持った組織です。

第1部に続いて第2部として東北観光復興応援プログラムが組まれ、東北観光推進機構会長の高橋宏明氏が今の被災地の状況を解説され、続いて河北新報社の一力雅彦社長が被災地で嫁入りした中国人花嫁が義母をおぶって高台に避難して難を逃れたケースや、漁業研修でやって来ていた中国人研修生が受け入れ先の日本人の指導者の誘導で全員命を落とすことなく高台に避難できたケース(これについては中国でも詳しく報道され日本人に感謝するコメントが多く流されたそうで、来日した中国の温首相が日本の記者会見でも謝意を表したということです)などを紹介しつつ、グローバル化された今日国境を越えて人と人とが手を差し伸べあって生きることだなどと指摘されました。

そして東北の今後の進むべき道を指摘されてプログラムは終わったのですが、とても意義深い時間を過ごせたなと感じ入りました。最後はレセプションが行われて参加者が時間を忘れいつまでも語りあっていたのが印象的でした。

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