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「凱旋門賞 パブリックビューイング」

  • Posted by: 草野 仁
  • 2014年10月 6日 15:43
  • スポーツ

5日(日)夜、10時から新潟競馬場で行われる「第93回凱旋門賞」のパブリックビューイングに参加するため、久しぶりに新潟競馬場に向かいました。台風18号が接近しつつあるということで予定通り開催できるかどうか心配しましたが、台風の進行速度が遅かったのと当初の予想より東向きに進んできたこともあり、予定通りイベントは行われることになりました。

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雨はしとしとと降り続いていましたが、競馬場に集まった人は1200人を超え、第1部のご当地タレントたちのコンサートから結構な盛り上がりを見せていました。そして新潟競馬の中継でおなじみのNST鈴木アナウンサーの司会で第2部は始まり、日本からの3頭を含めた出走有力馬について競馬評論家の細江純子さんとともに見解を語り合いました。

日本馬3頭はいずれもハイレベルな能力を持ち、それぞれに個性的な馬なので日本人としては期待したいのは当然。しかし前哨戦を使うことなくいきなり本番というのは不安でもありました。とはいえ、これだけの馬が3頭も揃って挑戦するなどということはそうあることではないので、その点では今年はチャンスとも言えます。

ところが外国勢も強力です。3歳牝馬タグルーダは、英国オークスを勝った後、あえてアイルランドオークスを使わず、牡馬相手の「キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス」に挑戦して圧勝した実力派。ゴスデン調教師もこれまで管理した牝馬の中で12ハロンではこの馬が最強と言っていました。同じく3歳牝馬フランスオークスを勝って6戦6勝のアヴニールセルタン、担当のルジェ調教師は「ザルカヴァ」を思い出させると強気です。さらに3歳牡馬のフランス馬エクト、凱旋門賞の前哨戦「ニエル賞」を一気の末脚で勝った馬、主戦のブノワ騎手がアヴニールセルタンとの選択でこちらのエクトを取ったことでも注目されます。そしてもう1頭去年の勝ち馬「トレヴ」です。あのオルフェーヴルを5馬身ちぎった豪脚が忘れられません。今年は背中を痛めたことなどがあり、3戦して勝ち星がありません。ただ直前のヴェルメイユ賞で最後見どころのある末脚を一瞬だけ見せて、復調途上だなと感じさせてくれました。もし勝てば36年ぶりのアレッジド以来の連覇。

と、自身の見解を述べさせて頂きました。

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日本馬3頭対仏英の4頭の対決とみていたのですが、スタートしてみると日本馬はいずれも後方から位置取りとしては感心できない位置です。一方トレヴが先団の真ん中の絶好の位置、勝つときはすべてがうまくいくということなのでしょう。スローペースのままレースは進み日本馬は見せ場なく、トレヴが一気に抜け出して2連覇達成。

やはりこのレースを目指して実力を発揮できるように入念に備えを積み重ねてきたことが見事に実ったということでしょう。また、今年の成績がいま一つだった分、他の陣営からも厳しいマークを受けずに済んだことも幸いしたことでしょう。強い馬は強いと感じさせるレースでした。それと共にこのレースを勝とうとするのなら、馬も長期フランスに置き、騎手も半年くらいはフランスに滞在して欧州競馬での乗り方をマスターする必要があるのではないかとも思いました。

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