- 2014年9月 9日 13:00
- スポーツ
日本人初の快挙(アジア人初でもある)、全米オープンテニスの制覇なるかどうかで注目の錦織圭選手対クロアチアのマリン・チリッチ選手の決勝戦を今朝中継で見ました。
日本中が錦織ブームで盛り上がっており、世界ランクから見ても錦織選手がやや上で、過去の対戦も5勝2敗で錦織リードなどの実績から見ても彼がチャンピオンの座につくのではと見る向きが多かったようです。ただ松岡修造氏が昨日のテレビ番組で言っていた「チリッチはあのフェデラーをストレートで破って勢いに乗っています。必ずしも錦織有利とは思えません」という言葉が妙に胸に引っかかっていました。
さて始まってみるといつもの錦織選手のストロークが見られません。サービスにも冴えが出ません。第1セット6-3で落としてしまいました。やはり決勝戦ということで硬さが出ているのでしょうか。
第2セットに入るとチリッチ選手の弾丸サーブが決まり始めます。所々で錦織選手らしいショットも出ますが流れを変えるに至らず、6-3と連取されてしまいました。
第3セットに独特のリターンエースが出たりはするものの、チリッチ選手は常に冷静に自分のペースを守り続け、気持ちを崩すことなくやるべきことをやり通して6-3と接戦の予想を裏切って圧勝でチャンピオンの座につきました。
198センチの長身から繰り出す強力サーブ、そして元全英オープンチャンピオンのイワ二セビッチコーチの立てた戦略通りにテニスを進めて、錦織選手に立ち直りのチャンスを与えなかったのは見事でした。今日の試合に関してだけは「硬くなってしまった」と語った錦織選手は本当に残念ながら自分の特徴を発揮できないまま破れました。でも24歳の錦織選手と25歳のチリッチ選手のライバル関係は今後も良い形で続いていくことでしょう。
30年余り前、全米オープンテニスの中継を担当していた頃を懐かしく思い出し、(その当時はビヨン・ボルグ、ジミー・コナーズ、ジョン・マッケンロー、イワン・レンドルなどが活躍していました)久々に朝から燃え上がった気分で観戦しました。
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