- 2010年5月17日 16:34
- スポーツ
愛馬「ブエナビスタ号」が久々のG1レース優勝を成し遂げました。
昨日東京競馬場で行われた第5回ヴィクトリアマイルで、ブエナビスタ号は馬場が走り易くて先行馬にとって有利な条件下にも拘らず、後方から進んで直線大外から脚を伸ばして先行各馬を追い詰め、遂にゴール寸前でヒカルアマランサス号をクビ差捉えて4つ目のG1タイトルを物にしたのです。
3月下旬にドバイでG1レースに出走し僅差の2着と好走して帰国、それから検疫のために時間を要しレースに備えた調整はたった2週間しかないという悪条件の中で勝ち取ったものだけに関係者の喜びは一層大きなものがありました。松田博資調教師は何時も通りにこにこしていましたが心配もあったでしょう。松田剛調教助手に至っては涙を流しながら握手を求めてきてくれて、このレースに出走させるために如何に大変な苦労をして来たかということが想像できました。
それにしても、ブエナビスタ号は強い馬だと思っていましたが、ここまでのレースぶりを見てみますと自分の想像を遥かに超えるスーパーホースなのだなと感じます。騎乗した横山典弘騎手は「返し馬のときから馬が硬い感じで完調ではないと感じていました。レースでは前に行かせようと思いましたが、馬が行こうとしませんでした、自分としては馬の走るリズムを大事にしようと腹を決めて後方からの競馬になりました。直線で追い出してからもブエナはすぐに反応してくれませんでしたが、それでも勝つのですから凄い馬ですね今日は馬の底力に助けられました」と語っていました。
この馬にレースのパターンは幾つもあるのだということを教えてくれた横山騎手をブエナビスタ号も信頼しているのでしょう、今日はこんな感じで行きましょうというブエナビスタ号の提案を素直に受け止めてくれた横山騎手との相互信頼が生み出した今回の優勝だったような気がします。448kgという牝馬にしても細身の体の中に潜む精神力は凄味を感じさせます。思えばディ―プインパクト号もほぼ同じような馬体重で走っていたのですからひょっとしたら無駄のない体で力学的に理想的なフォームで走り、強い精神力の支えがありさえすれば体の大きさと強さとの相関関係は以外に薄いと言えるかもしれませんね。
次は宝塚記念へという計画もあるようですが少し休ませてあげたい気もします。
- 次のエントリー: 「同級生たちとの再会」
- 前のエントリー: 「迷走状態を見るにつけ」