- 2010年8月 3日 14:25
- スポーツ
8月1日、平和島ボートレース場にて開催されたイベント、「山本昌邦サッカートークライブwith草野仁」に出演しました。来場している人たちは皆レースで舟券を的中させようと懸命になっているので、レースとは直接関係ないサッカーの話に一体どれだけの人が耳を傾けてくれるのか心配でもありましたが、行ってみると特設ステージには150人くらいの人たちが椅子に座って待っていてくれました。一応満席だったのです。
司会は競馬番組の司会などで活躍している目黒貴子さんでした。目黒さんは「THEワイド」が始まったころ短い期間でしたがリポーターを務めていたことがあり、久々の出会いになりました。トークのお相手は日本サッカー界の指導者としてこれからを背負っていく山本昌邦さんにワールドカップ南アフリカ大会について興味深い話を私が聞いていくというものでした。
岡田JAPANの健闘はカメルーン戦で上げた最初の一点から始まった、あの得点で一気に選手たちの戦う気持ちが統一できたと山本さんは語りました。また、パラグアイとのベスト8をかけた戦いでは0―0のままPK戦へと持ち込まれましたが、日本の情報収集は完璧でパラグアイの選手についてPKをどちらの方向に蹴るのかといったことを予測できていたのだそうです。ところが、一人目、二人目ともその読み通りに蹴ってきたものの、GK川島選手が届かずセーブできませんでした。逆に川島選手の早めの動きが察知され、三人目からはその裏をかく形で全てを決められたというのがPK戦の真実だったのだそうです。
U19、U20 の監督、トルシエJAPANのコーチ、またアテネオリンピック監督などを歴任してきた山本さんは「監督やコーチの教え通りのことをやっている選手は伸びない。自分でさまざまな角度から考えたことを監督やコーチにぶつけてくるような選手でなければ世界レベルに入ってやってはいけない」と力強く語ってくれました。これはどの世界で生きる人にも言える至言だと感じました。
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