- 2011年6月 3日 12:09
昨日(2日)は野党が提出した内閣不信任案に民主党内部からも賛成者が出て可決される可能性が出て来たということで国会が緊張感に包まれそうになりましたが、国民新党亀井代表、民主党鳩山前首相らが党分裂を回避するために午前中に動き、菅首相に震災復興にメドをつけたら退陣すると意志表示をさせて混乱を避ける手を打ちました。その結果一気に反菅首相ムードは希薄になり小沢派もそれ以上は踏み込めず、結局内閣不信任案は圧倒的多数の反対で否決されました。
その後一定のメドをつけたら辞めるとの言質を取った、つまりそれは第二次補正予算案にメドをつけることであり6月いっぱいで辞任することを意味すると言っていた鳩山前首相の話とは裏腹に、菅首相は一定のメドとは福島原発の冷温停止化が完了した時点を指すと相反する主張を展開し、またまた混乱状況に陥って来ました。
本当に政治の世界はどうしようもない有様です。今回の不信任案提出騒動が起こったとき、「今こんなことをやっているのはおかしい」という見方もありましたが、私自身は少し違う考えでおりました。復興に向けて一番忙しいときではありますが、その基本的な方向性ややり方が間違っていては話にならないからです。大局感が無く筋の通った発想ができないのでは、今のうちに交代させないと大変なことになると思うからです。(では代わりに誰に任せれば良いのか、と聞かれると即答できない辛さは有るのですが、相対的にもっときちんと処理できる人は必ずいる筈だと思います。)
とは言っても、結局このままずるずると事態は進行してしまうのでしょうね。
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