- 2011年6月17日 13:06
- スポーツ
アスレチックスの松井秀喜選手の今シーズンの活躍を楽しみにしていましたが、出だしは勢いに乗れないまま5月も終え6月に入りました。ここまで目覚ましい結果が出てこなかったので「もう松井は衰えてきた」「スウィングスピードが落ちている」「このままではマイナーリーグに落とされるのでは」など、色々な観測記事が流されました
でもそれは違うと私は思い続けていました、フルに出場していてこの不振であればそのような見方が出て来ても仕方がありませんが、なにせゲレン前監督の松井選手起用法には一貫性がありませんでした。活躍した翌日にベンチスタート、あるいは何試合も連続してスタメン出場無しなど、選手のやる気を削ぐような起用法が目立っていたので、「これは松井選手も内心フラストレーションが溜まっているに違いない、ずっと出続けていて調子を上げて行くタイプの選手である彼には辛すぎる仕打ちだな」と思っていたからです。
そしてチームの連敗が続いたところで突然のゲレン氏解任、新たにメルビン監督就任となって松井選手にとって状況が一変しました。メルビン監督は松井選手の特長を良く知っていて、例え相手が左投手でもスタメンで起用、そして打順も中軸を打たせるという、選手のやる気を刺激する方法をとりました。すると途端に不調だった松井選手が打ち出し既にここ7試合でホームラン3本を放つ活躍を見せています。
彼は監督の起用法に一切文句を言ったりしません、仮に連日ベンチスタートであったとしても、「それは起用されない自分の側に問題があるのです」と言い続けて、決して不平不満を言わない自制心の強い男です。でもそれが却ってゲレン前監督には何でも我慢してしまうタイプの選手と勘違いされたのかも知れません。
メジャーリーグでスタートしたときのヤンキース、ジョー・トーリ監督(当時)がいつも選手とコミュニケ―ションを交わし一人一人の選手を理解しようと努める理想的な監督であったので、松井選手も自ら監督に働きかけようとはしなかったのだと思います。とはいえ、やはり一般的にはトーリ氏のような人は珍しい存在なので、恐らく普通は選手の側からも積極的に言いたいことをきちんと伝える必要があるのでしょう。(今回松井選手理解派のメルビル監督なのでそこまでの必要はなさそうですが。)
松井ファンにとって嬉しいのは22日からの交流戦で3年ぶりにライトの守備に付くことが決まったということです。膝の状態も良く何時でも動けると言っていたので、守備についてそしてバッティングでも思い切りのよさを見せてくれることを期待せずにはいられません。
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