- 2011年7月22日 14:55
- スポーツ
なでしこジャパンのワールドカップ制覇には正直驚かされました。アメリカが1点先行したときは「やはりあちらのチームが優位なのかな」と思ったのですが、日本も負けじと取り返して追いつきました。延長戦でまたアメリカがリードを奪うと今度はコーナーキックから出したボールを澤選手が見事に蹴り込んでまたまた追いつき、PK戦に持ち込んだのです。その闘いぶりには「負けるはずがない、この戦いは勝つための戦いでしかない」というような空気が漂っていました。まるで東日本大震災の被災者の皆さんの気持ちを背負って戦っているうちに、勝つしかないという信念が全選手の胸の中に一様に生まれ根付いていったような気がします。
一方アメリカは今まで感じたことの無かった日本チームの執念に驚き、これまで持っていた自信がぐらつき始めました。試合終了後のインタビューでワンバク主将が言っていた「今日の日本はいつもとは異なり何かに動かされているような不思議な力を持っていた」という言葉から想像できるように、これまで抱いていた自信に変わってこれで良いのだろうかという疑念が湧き始めたのです。そこが今回の勝敗を分けた一番のポイントだったような気がします。PK戦は水ものと言われ運が左右することも多いのですが、PK戦に持ち込めただけでも儲けものだと選手をリラックスさせた佐々木監督の言葉も力となって見事にアメリカに土をつけたのでした。
本当に歴史上の快挙ですね。体格的には劣る日本チームが見事なパスワークととにかく走り続けたスタミナで世界の頂点にたどり着きました。日本人でもやり方次第で世界に伍していけることを示してくれた素晴らしい見本であると思います。
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