- 2014年2月27日 15:02
今回のソチ冬季オリンピックはとても見所の多い大会でした。
まずスノーボード・ハーフパイプで銀メダルを取った平野歩夢選手の活躍が見事でした。跳躍の高さはこの分野のレジェンドであるショーン・ホワイト選手(米)にも見劣りしないものを持ち、彼に「歩夢は脅威の存在」と言わしめたほどでしたが、演技の安定感は素晴らしく王者結果的に4位に蹴落としてしまいました。平野君のお父さん曰く「歩夢は天才児と言われますが、そんなことは無くむしろ不器用なタイプでした。ただ練習だけは誰にも負けないほどやっていました」とのこと。銀メダルにはそれを裏付けるだけの継続した練習の積み重ねがあったのだということです。彼はまだ15歳ですから今後の成長が益々楽しみになってきます。
そして、スキー・ジャンプの葛西選手の伸びやかな試技で手にした銀メダル、7回目のオリンピックで初めて手にしたメダルですが、大会前から金メダルを手にしたいと言い続けてそれをほぼ現実のものにしたのですからたいしたものですね。
またスノーボード・大回転で銀メダルの武内智香選手の活躍も颯爽としていましたね。自ら志願してスイスナショナルチームに付いて練習を重ねて技術を磨きあげてきたものの体力不足を思い知らされ、日本に戻ってきて体幹トレー二ングを含め徹底的に体作りをした結果が良い形で結実しました。金メダルを取れると思ったのですが、最後の最後に相手の存在を気にして惜敗したのはちょっと勿体なかった気がしました。
そしてフィギュアの羽生選手は本当に素晴しい演技ができましたね。昔からフィギュア界を見て来た人間からすると、男子フィギュアで日本選手が世界の頂点に立てる日が来るとは夢のようで、本当に凄い時代が来たなという感じです。嬉しかったですね。女子フィギュアと女子のスキー・ジャンプでメダルを取れなかったのは残念でした。とはいえ、合計で8個のメダルを取った日本選手団は本当によく頑張ったと思います。お疲れ様でした。
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