Home > エントリー一覧 > 2013年9月 Archive

2013年9月 Archive

「『話す力』、明日いよいよ発売されます」

いよいよ今年も残りあと3か月となりました。

ところで明日10月1日火曜日、小学館新書から「話す力」というタイトルで私の新著が発売されます。

私たち日本人が話し言葉を使って自分の思いが理解されるようにと思ってする「話す」という日常的な行動は、満足のいくレベルに到達できることが意外に少なく、むしろ「もっと上手に言うべきだった」とか「もっと理解されるような表現ができなかっただろうか」などいった反省をすることが多いのが現実だと思います。

歴史的にみても欧米のように古くから修辞学のような学問があったわけではなく、日本には独特のコミュニケーション文化が育まれてきた事情もありますが、今日の国際化された時代においてはもはや「話下手」だからという弁解は通用しなくなってきていると思います。ではどうしたら自分の考えていることを周りの人たちに正確に伝えられるようになるのか、そのことについて認めたのが本書です。

決して難しいことではありません。結婚式でのお祝いのスピーチ、PTAの会合での意見、また会社のプレゼンなどといった機会は誰にでもやってくるはずです、そのときに自分で話す内容を練り、どのような表現を使い、どのような言葉でアピールするのかについて真剣に考え、エネルギーを費やして取り組んでみましょう。ひとたびそれが習慣になれば、少し時間はかかるものの、次第に表現は上達し、周囲の人たちにより良く理解されるものに変わっていくものです。

私自身が自信を持ってそう言えるのには理由があります。大学を出てNHKに入るとき、私は取材記者になるつもりで入社試験を受けました。でもどういうわけか「アナウンサー」として採用される羽目になったのです。

本当に困りました。何故なら自分は長崎の田舎の出身で、人前で話をすることなど決して好きではなく、そんな仕事が務まるはずがないと思い込んでいました。ところが就職試験を一つしか受けていなかったため、無理だとは思いつつも結局はNHKのアナウンサーとして社会人生活をスタートすることになったのです。

なりたての頃、言葉のアクセントやイントネーションなどを克服するのに苦労はありましたが、いざ始めてみると、話すことに工夫をすればするほどより相手に伝わるものになっていくことを感じ、とてもやりがいのある仕事だということに気が付きました。楽ではないのですが、充実感を持てる仕事であると思えるようになり、前向きに進むことができました。

標準語一つ満足に話せなかった人間がこのように皆さまにお話しをして情報をお伝えする仕事を何と46年も続けてくることができました。と言うことは、誰でも少しずつ工夫をし、努力を重ねていけば、必ず話し上手になれるということです。私自身の体験がそのことを証明しています。

hanasuchikara.jpg
この本をお読み頂き、ノウハウを掴んで頂けましたら嬉しいです。是非皆で話すことの楽しさを語り合いましょう。

「ヤンキース」

この時期、毎朝時間があれば大リーグ中継にチャンネルを合わせます。

今日はヤンキースが負ければポストシーズンの戦いに残れなくなるというレイズとの一戦でした。今季不振のヤンキースの先発ヒューズ投手が立ち上がりから乱れ、結局レイズにリードされる展開となり、中盤レイズのロンゴリア選手に3ランホームランを打たれ結局8―3でレイズが勝ち、ヤンキースは5年ぶりにポストシーズンに進出できずに事実上の終戦となったのです。

ヤンキースの不調の原因は沢山ありますが、先ず主力選手に故障者が多く出たことが挙げられます。キャプテンのジーター選手、タシェアラ選手、グランダーソン選手、A.ロッド選手などきりがないほどでした。その割に前半から中盤にかけて投手陣が踏ん張って5割以上の勝率を維持していましたが、肝心の終盤に黒田投手が疲れ、サバシア投手が故障し、今季限りで引退するベテランのペティート投手が踏ん張ったものの、他の投手も息切れした感じで遂にワイルドカード争いにも敗れてしまったという感じですね。

ジラルディ監督の去就も気になりますが、チーム編成も大きく変えざるを得なくなることでしょう。第一のポイントは若返りということになるでしょう。そうなるとイチロー選手の扱いがどうなるのか日本人としては一番気になりますね。

「日本テレビ盃」

今週の月曜日、23日に船橋競馬場に行きました。この日行われるメインレースである日本テレビ盃(JPN3)のトークショーをはじめとしたイベントに参加するためです。

イベントに参加したメンバーは古谷剛彦さん、鈴木淑子さん、荘司典子さん、六車奈々さん、司会として秋田奈津子さんそれに私の6人でした。

まず、競馬場来場者の中からベストドレッサーを選ぶコンテストが行われました。男性も女性もとても個性的なそれでいて、とても工夫したファッションの10組が予選を通過して決勝に臨みました。大変厳しい戦いになったのですが、男性の部はインナーに着ていた5500勝記念のTシャツが見事なアクセントとして引き立っているとして67歳の的場文男騎手ファンの方が選ばれ、女性の部は自分が連れて来た幼い姉妹のコーディネートが際立っていて素晴らしいと評価されてそのお母さんが親子揃って選ばれたのでした。競馬を楽しむためにファッションも思いのままに決めてみようという気持ちを持った方が増えてきているのはとても良いことだと感じました。

09251300.jpg
そしてこの表彰式に何と地元のスター<ふなっしー>が登場しました。半年ほど前、日本テレビの「行列のできる法律相談所」のスタジオで出会って以来の再会です。あの頃はまだまだテレビ出演もまれにしかないという感じでしたが、このところの人気沸騰で忙しくてしょうがないとのことです。こちらから声をかけると「草野さん久し振りで嬉しいなっしー」と喜んでもらえました。相変わらず元気一杯、飛び跳ねては甲高い声を発して駆け回ります。お客さんも大喜びでした。

さてメインレースの日本テレビ盃の予想も皆で行ったのですがこちらは本命馬が強すぎて今一つ盛り上がりませんでした。レースも予想通り武豊騎手のワンダーアキュートが福永祐一騎手のソリタリーキングを最後に交わして優勝。レース後の表彰式の司会も担当させて頂いたので、久し振りに武豊騎手に優勝インタビューをする機会を得ました。直接顔を合わせるのは本当に久々でお互い顔を見合せながら楽しいやり取りができました。とても気分の良い一日を過ごすことができて幸せです。

「終盤戦」

プロ野球ペナントレースもいよいよジャイアンツと楽天がリーグ優勝に近づいて来ました。

両チームとも危なげなくリーグ優勝となりそうなのですが、やはり両チームともに総合力が抜けていたように思います。ジャイアンツには投手力も打力も他チームを圧倒する厚みがありました。予想に反したのは沢村投手くらいで後は大体期待通りの成績を収めているといえそうです。レギュラーメンバーが不振のときはそれに代わって登場した若手がその穴をしっかり埋めてくれました。

一方、楽天は負けないエース田中将大投手がどんなピンチも乗り越える強さ、巧さ、粘りを発揮して大黒柱として君臨。ル―キー則本投手がここまで14勝をあげる大活躍、他の投手陣も持てる力を出して頑張りました。また打撃陣もマギー選手、ジョーンズ選手の現役大リーガーが勝負強さをいかんなく発揮して快進撃のバックボーンとなり、相手に嫌がられるチームに成長してきました。

まだこの両チームが日本シリーズを争うと決まったわけではありませんが(可能性は高いと思いますが)とても楽しみです。ジャイアンツが田中投手を打ち崩せるかどうか、ジャイアンツ投手陣がマギー選手、ジョーンズ選手を抑えられるかどうか、今からわくわくするような両チームのぶつかり合いです。

「祝 東京決定!」

2020年のオリンピック開催地が東京に決まりました。

今年に入って、イスタンブールが優勢と報じられた時期もありましたが、トルコ国内のオリンピック反対運動が起こり事態は急変し、隣国シリアの内戦もあって状況が思わしくなくなってしまいました。また、マドリードはフェリペ皇太子が登場されて評判が上がり、最悪の経済状況からは脱却しつつあるとの主張で有力候補に挙げられるようになりました。終盤ではマドリード優勢と報じられたのは記憶に新しいところです。

イスタンブール、マドリードと比べて東京にはこれまで大きなマイナス点は無かったのですが、ここへ来て福島原発の汚染水問題が海外で大きく報道されるようになり、この影響がどうなるのかがポイントだと見られていました。

今回の日本のプレゼンテーションは特に素晴らしかったと言われていますが(イギリスのコンサルタントの方の指導がその根底にあったからと思いますが)、中でも汚染水問題にはっきりそしてきっぱりと答えた説得力を持った、安倍総理の発言が多くのIOC委員の心配を払拭したことがやはり第一の勝因ですよね。皆で力を合わせて誘致成功をもたらしてくれた本当に素晴らしい結果だと思います。

これで安倍内閣にとっては経済政策を含め大きな目標ができました。それも総理自身が極めて精力的にやるべきことをやり尽くしていこうと努力を積み重ねてきた結果だと感じます。全てが順調に行くことを心より祈ります。

「小橋建太さん」

先日グリーンチャンネルの番組「草野仁のスタジオGate J.」で元プロレスラー小橋建太さんをゲストにお迎えして楽しい収録を行いました。

小橋さんは誰もが知っているように真面目一徹な人で、プロレスラーとしての人生はいつも命懸けの真剣勝負を旨として生きて来た人です。それだけにお話の一つ一つに真実味と説得力があり、会場に来た人たちも静かに聞き入っていました。故三沢選手とのタイトルを懸けた試合の前日、自分の母親にかけた電話ガどんな内容のものであったのかとか、三沢選手のエルボーを受けてどれほどの損傷を受けたのかなど、聞き逃せない話が多く、充実した内容の番組になったと確信しています。

それに何よりも人柄が素晴らしく、話を聞いたら誰もがファンになってしまうような魅力に満ち満ちた人です。お会いするのは3度目でしたが、「草野さんが社会人になった年に私は生まれています。そこに何か大きな繋がりを感じます」と嬉しい言葉を頂きました。これからも彼には出来る限りの応援を続けたいと思いました。

興味が湧いた方はは今月の「草野仁のスタジオGate J.」を是非ご覧ください。

「素敵な一夜」

昨日、スリランカ駐日大使公邸に伺いました。

これは先々月、「日立世界ふしぎ発見!」でスリランカを取り上げて放送したことが縁となって、番組出演者ならびにスタッフがご招待を受けたのです。放送をご覧になった方は覚えていらっしゃると存じますが、1951年のサンフランシスコ講和会議で、スリランカを代表して初代スリランカ大統領になったジャワルナダ氏が「敗戦国日本を攻めて傷つけてはならない。日本と同じ仏教徒の立場から、日本が再び立ちあがれるよう慈悲の心で国際社会への復帰を果たさせよう」と主張し、それによって日本に寛大な措置が取られたという歴史的事実を放送したところ、視聴者の皆様から「そんな大切なことを私たちは全く知りませんでした。知らなかったことはとても恥ずかしいことです」といった趣旨の感想がたくさん寄せられました。更に「スリランカに対して私たちは恩義を忘れてはいけない」「もっと友好関係を発展させなくては」など、学校教育の中で大切なことを教えられてこなかったことへの不満や反省を伴う大きな声が数多く届けられたのです。

番組のロケでは多大なご協力とご支援をスリランカ大使館から頂いたのですが、日本での大きな反響もあって、「両国の友好のために本当に頑張ってくださいましたね」とカランナゴダ大使からご招待を頂くことになりました。そして、黒柳さん、野々村さん、その回のミステリーハンターを務めた坂本三佳さん、アナウンサーの出水さん、そして私と番組スタッフで伺うことになりました。

カランナゴダ大使は番組にも登場して頂いたのですが、昨日はホストに徹してくださり、終始明るく楽しい雰囲気を作り出してくださいました。

まず驚いたのは、大使はスリランカで38年海軍に勤め、最後は海軍大将になられた方だったのです。しかも25年に渡ったタミル系テロリストたちとの内戦を終結させたスリランカの英雄でもあるのです。そのような方が日本の大使になられているということはスリランカがいかに日本との関係を重要視しているかを物語るものでもあります。

そして2年前、東日本大震災の直後に着任して、5日後には被災地気仙沼に行き、合わせて4回もの炊き出しも行われました。その頃被災地は放射能の危険性ありと判断した日本駐在の各国大使のうち32か国の大使たちが日本を離れて安全を確保しようとしていたときでした。さすが命をかけて軍務に努めてこられた方です。感激いたしました。その行動力と意気込みは正に男の中の男だと感じます。ルックスも素晴らしく若々しくユーモアを交えながら楽しい話をしている大使を見ていて、惚れ惚れするような素晴らしい方に巡り合えたことに感無量でした。

微力ですが、日本とスリランカの友好親善に貢献できるようにこれからも頑張りたいなと思った次第です。まだ訪れたこともないので、一度スリランカには行ってみたいですね。

お料理もとても美味しく、とても充実した素敵な一夜でした。カランナゴダ大使、大使夫人、次席大使のメンデスさん、そして大使館の皆さま、本当に有難うございました。

エントリー一覧

Home > エントリー一覧 > 2013年9月 Archive

フィード
タグ
写真
  • hanasuchikara.jpg
  • 09251300.jpg

このページの上へ