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2011年6月 Archive

「宝塚記念」

6月26日(日)、早起きをして飛行機に乗り阪神競馬場に向かいました。

天気予報よりも良い天気で気温もぐんぐん上がり、馬主席の入場はクールビズでOKと言われたのですが、ブエナビスタ優勝の可能性も考えるとやはりきちんと正装して行こうと思いスーツにネクタイ姿となりました。とは言え、この気温、この湿度を考えると実際は少し辛いかなという感じでした。

今年前半戦の最後を締めくくる「宝塚記念」が行われるということで、観客の出足もとても良くいつの間に熱気が場内にみなぎって来ました。さて10レースが 終わってメインレースのパドックを見に行きました。16頭をじっくり見ていて、アーネストリー、ルーラーシップ、エイシンフラッシュ、はとても良い出来にみえましたが、肝心のブエナビスタはいつも通り落ち着いてはいるのですが何かしっくりこない、いや良く見えないのです。

今までほとんどのレースを見てきましたがこんな感じのブエナは初めてでした。馬体は前走より12キロ増えているものの太めではなくそこには問題は無いのですが、何か歩いている姿に一本芯が通っていない感じがして悪い予感がしました。

今回のレースでは岩田康誠騎手がどんな乗り方をするのかが最大の注目点でした。個人的には、後方から最後直線大外を回って差すパターンだけはやめて欲しい、横山典弘騎手が乗ったときのようにせめて中団位に位置して早目に上位に進出する柔軟性のある乗り方にしてほしいと望んでいました。

ゲートが開いた瞬間、ブエナは真っ直ぐではなく右横に揺らいで隣の馬にぶつかりそうになりました。これも初めてのことです。そしてスムーズさを欠いた分位置取りは後ろになりインコースを追走。バックストレッチでも3コーナー回っても後方のまま、この時「ブエナ敗れたり」と思いました。そして4コーナー内から大外をぶん回す感じになったときには完敗だなと覚悟したのです。

結果は正しくアーネストリーの前に完敗こんな負け方は初めてです。それでもブエナの偉大な所は必死に競争相手を抜こうとして2着にまで押し上げたところです。決して完璧な状態とは思えなかったのにこの闘争心には頭が下がります。ただ乗り方がこのパターンでは同じことの繰り返しだと思います。秋も同じ騎手で行くということですが何とか考えて欲しいものです。

「政治の混迷極まれり」

大震災から力強く復興、復旧を目指して動かなければならないこの時期なのに政治が止まったまま閉塞状況に陥っているのは不幸なことです。総理大臣が大局的な方向性を定めその方針に従って全体が動くというのが普通のパターンですが、この国の総理は国民受けだけを狙って行動を起こし、後は具体的な考え方を明らかにしないので先の展望が全く開けません。日本の総理は代わり過ぎると言われるからといってリーダーとして相応しくない人をそのままにしておくというわけにはいかないはずです。誰が総理として適任かは難しい判断ですが、とにかく誰か他の人にとりあえずやらせてみる以外に手は無いと思うのです。復興復旧の道を誤れば日本は沈没してしまうに違いありません。早くリーダーを変えるべきだと思うのは私だけではないとおもいます。居座りを許してはいけないはずですよね。

「今年の全米オープンゴルフ選手権」

全米オープンゴルフ選手権を4日間テレビで観戦しました。

R・マキロイ選手が一人無人の境地を行くゴルフを見せ、16アンダーの全米オープン記録で優勝メジャー初制覇を成し遂げました。22歳1カ月の若さで4日間独走して他を寄せ付けない強さはかつてのタイガー・ウッズ選手をも凌ぐ感じです。今年のマスターズで首位に立ちながら最終日後半大きく崩れ、80を叩いた口惜しさをバネに今回は全く危なげのないゴルフで4日間を通したのです。

340ヤードは飛ばすというドライバー、切れの良いアイアン、パッテイングのセンスの良さ、そして攻めを忘れない一貫した強気のゴルフ、何処をとっても難が無く文句の付けどころの無いものでした。胸筋の張り具合から見ても相当なトレー二ングを積み重ねて来たのでしょう。ウッズ選手が完璧な状態でなくなった今、このマキロイ選手を中心に今後のゴルフ界は展開して行くことになりそうです。

一方、期待の石川遼選手も全体的には頑張りました。3日目は崩れたものの、最終日きっちりと立て直して3アンダーをマークして随所に見せ場を作ったのですから。とはいえ、世界のトップとはまだ少し差がありそうです。特に、マキロイ選手が疲れを見せずに4日間をラウンドしたのに対し、石川選手は3日目を終わった時点で少し疲れたと語っていました。体力的にもその差が伺えたのですが、これからは是非そうした点を克服してマキロイ選手達と競り合う姿を早く見たいものです。

「嬉しい松井秀喜選手の復調ぶり」

アスレチックスの松井秀喜選手の今シーズンの活躍を楽しみにしていましたが、出だしは勢いに乗れないまま5月も終え6月に入りました。ここまで目覚ましい結果が出てこなかったので「もう松井は衰えてきた」「スウィングスピードが落ちている」「このままではマイナーリーグに落とされるのでは」など、色々な観測記事が流されました

でもそれは違うと私は思い続けていました、フルに出場していてこの不振であればそのような見方が出て来ても仕方がありませんが、なにせゲレン前監督の松井選手起用法には一貫性がありませんでした。活躍した翌日にベンチスタート、あるいは何試合も連続してスタメン出場無しなど、選手のやる気を削ぐような起用法が目立っていたので、「これは松井選手も内心フラストレーションが溜まっているに違いない、ずっと出続けていて調子を上げて行くタイプの選手である彼には辛すぎる仕打ちだな」と思っていたからです。

そしてチームの連敗が続いたところで突然のゲレン氏解任、新たにメルビン監督就任となって松井選手にとって状況が一変しました。メルビン監督は松井選手の特長を良く知っていて、例え相手が左投手でもスタメンで起用、そして打順も中軸を打たせるという、選手のやる気を刺激する方法をとりました。すると途端に不調だった松井選手が打ち出し既にここ7試合でホームラン3本を放つ活躍を見せています。

彼は監督の起用法に一切文句を言ったりしません、仮に連日ベンチスタートであったとしても、「それは起用されない自分の側に問題があるのです」と言い続けて、決して不平不満を言わない自制心の強い男です。でもそれが却ってゲレン前監督には何でも我慢してしまうタイプの選手と勘違いされたのかも知れません。

メジャーリーグでスタートしたときのヤンキース、ジョー・トーリ監督(当時)がいつも選手とコミュニケ―ションを交わし一人一人の選手を理解しようと努める理想的な監督であったので、松井選手も自ら監督に働きかけようとはしなかったのだと思います。とはいえ、やはり一般的にはトーリ氏のような人は珍しい存在なので、恐らく普通は選手の側からも積極的に言いたいことをきちんと伝える必要があるのでしょう。(今回松井選手理解派のメルビル監督なのでそこまでの必要はなさそうですが。)

松井ファンにとって嬉しいのは22日からの交流戦で3年ぶりにライトの守備に付くことが決まったということです。膝の状態も良く何時でも動けると言っていたので、守備についてそしてバッティングでも思い切りのよさを見せてくれることを期待せずにはいられません。

「久々に覚えた感動」

先週末NHKが伝えた二ュースに久々に感動を覚えました。

それは今回の大震災で大きな被害を受けた岩手県久慈市のことです。特に漁業は壊滅的と言っていいほどの被害を受けました。津波で600隻以上の漁船が流失。とても立て直しができる状況ではありません。漁民の方々はどうすべきかアイディアも浮かばず途方に暮れていたのです。

そこへ北海道函館市漁協から何と200隻の小型漁船をプレゼントしてくれるとのこと。それには歴史上の背景があったのです。今から77年も前の1934年(昭和9年)3月21日に函館で死者2166人、焼失した家24186戸という記録的な大火が発生しました。この未曾有の災害に全国から義捐金が寄せられ、岩手県の久慈市からも多額の義捐金が寄せられたということでした。そして今回の大震災で久慈漁協の困窮ぶりを知った函館漁協が今度は自分たちが恩返しをする番と気持を固め、使われなくなったばかりの漁船を200隻集めて久慈漁協に送ったというのです。

久慈の漁民の方々はこの先本当にどうしたら良いのか悩み、中にはもう漁業は諦めるしかないのではと考えていた人もいたそうです。しかし200隻の漁船が大きな貨物船で運ばれてきた様子を目の当たりにしたときの反応は、言うに言われぬ喜びを表情一杯に湛えたものになりました。

心から良い話だと感じました。受けた恩義は絶対に忘れない。機会があればその恩をお返しする。当たり前のような話に思えるかもしれませんが、このところ嬉しくない二ュースばかり聞かされていた私にはとてもぐっと来る二ュースでした。

「内閣不信任案」

  • Posted by: 草野 仁
  • 2011年6月 3日 12:09

昨日(2日)は野党が提出した内閣不信任案に民主党内部からも賛成者が出て可決される可能性が出て来たということで国会が緊張感に包まれそうになりましたが、国民新党亀井代表、民主党鳩山前首相らが党分裂を回避するために午前中に動き、菅首相に震災復興にメドをつけたら退陣すると意志表示をさせて混乱を避ける手を打ちました。その結果一気に反菅首相ムードは希薄になり小沢派もそれ以上は踏み込めず、結局内閣不信任案は圧倒的多数の反対で否決されました。

その後一定のメドをつけたら辞めるとの言質を取った、つまりそれは第二次補正予算案にメドをつけることであり6月いっぱいで辞任することを意味すると言っていた鳩山前首相の話とは裏腹に、菅首相は一定のメドとは福島原発の冷温停止化が完了した時点を指すと相反する主張を展開し、またまた混乱状況に陥って来ました。

本当に政治の世界はどうしようもない有様です。今回の不信任案提出騒動が起こったとき、「今こんなことをやっているのはおかしい」という見方もありましたが、私自身は少し違う考えでおりました。復興に向けて一番忙しいときではありますが、その基本的な方向性ややり方が間違っていては話にならないからです。大局感が無く筋の通った発想ができないのでは、今のうちに交代させないと大変なことになると思うからです。(では代わりに誰に任せれば良いのか、と聞かれると即答できない辛さは有るのですが、相対的にもっときちんと処理できる人は必ずいる筈だと思います。)

とは言っても、結局このままずるずると事態は進行してしまうのでしょうね。

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