「国際大会日本代表選考会②」

前回に引き続き、標記大会のことについて書いていきます!

今回は、若手選手の活躍です!

特に注目をした選手は、以下の3名です。

・難波実夢選手

・本多灯選手

・成田実生選手

まず、難波選手です。

東京オリンピックに出場し、思うような結果が出ずにとても悔しい思いをしたということを昨年の夏に聞きました。難波選手を指導する茅原コーチも、「オリンピックで悔しい思いをしたので、本人と話して何かを変えていきます!必ず活躍します!」と心強い言葉を述べていました。

今年1月に所属を変え、心機一転で挑んだ今大会で200m400m800m1500m自由型で優勝!

4冠達成です!

短距離種目から長距離までこなせるオールラウンダーとして今後も注目です!!昨年度は長距離のみの出場でしたが、今年は短距離種目と個人メドレーにも挑戦しているので、速筋と自由型以外で使う筋肉が強化されたことで実ったものと思います。

難波選手、茅原コーチが言っていた、必ず活躍する!この言葉通り、まずは6月に夢が実るよう努めていただきたいです!

続いて、本多灯選手です。

この方、東京オリンピック200mバタフライで銀メダルを獲得した選手です!

本多選手は、大きな大会になっても全く緊張しないそうです。強いハートの持ち主です。普段の練習からレース本番を見越して、高強度の練習を耐え抜いた精神的充実感がそうしたメンタルの強さの支えとなっていると言えますね。

また、東京オリンピックでの銀メダル獲得もその強さに磨きをかけることになったようです。

実際、今大会、200mバタフライ、400m個人メドレーで優勝!(400m個人メドレーでは瀬戸大也選手を抑えての優勝)

200mバタフライでは、自国開催(ハンガリー)のエースであり、世界新記録保持者、東京オリンピック金メダルのミラーク選手と一騎打ちが予想されます。

6月の世界水泳では、複数種目でのメダル獲得を期待します!

次に、成田実生選手です。

今大会では400m個人メドレーで2位(世界ジュニア新記録)となりましたが、東京オリンピック金メダリストの大橋悠依選手が既に一枠決定しているため、残念ながら世界水泳の代表権を獲得できませんでした。しかし、9月(9/11-16)に中国・杭州で行われるアジア大会に選出されました。現在中学3年生(現時点)であり、この4月で高校生になります。

体の線はまだ細いですが、泳ぎはダイナミックです!高校生になることで、学ぶべきことがたくさんあります。まずは、自己管理を学ぶことが大切です。栄養学(食事、捕食に関すること)を学ぶことで、自身の体調を管理することができ、練習前、練習中、練習後に素早い栄養補給をすることで、疲労回復を促すことができます。

次に、水中での推進力を増すために、体幹トレーニングと筋力トレーニングを追加して、ワンストローク(ひとかきごと)の最大発揮量を増すことを期待します。ワンストロークでの発揮量が増すことができれば、ストローク数(腕をかく回数)が減らすことができる他、無駄なく前進でき、効率が良い泳ぎとなるためです。

今後に期待します!

新型コロナウイルスの情勢が今後どうなるかわかりませんが、この夏の大会でよい結果を期待します!

そして笑顔の輪が広がることを祈っています!

最後に、東日本大震災発生から11年の311日、亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、そのご家族や被災された方々に、心よりお悔やみとお見舞いを申し上げます。

内田翔

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「国際大会日本代表選考会①」

本来であれば、今年の5月に福岡県で世界水泳が開催される予定でしたが、新型コロナウイルス感染再拡大の影響により、来年7月へと順延されました。ところが、国際水泳連盟は今年6月(6/18~7/3)にハンガリーのブダペストで世界水泳を急遽開催することを決定したのです。

この決定を受けて、3/2〜5の4日間で表記大会が開催されました。

世界水泳出場の内定を得るには、日本水泳連盟が独自に定める派遣標準記録を決勝で突破して、2位以内に入ることが条件となっています。
※東京オリンピックのメダリストは、獲得種目に出場をすれば世界水泳が内定。

結果として、ベテラン勢にはもう少し良い結果を望んでおりましたが、逆に若手の活躍が目立ったのは印象的でした。

まず、素晴らしいと思ったベテラン勢の中で、私が目をつけた選手は男子エースの入江陵介選手です。

彼とは2008年北京オリンピックからの付き合いです。入江選手のどこに着眼したかというと、『体のデカさ』です。ウエイトトレーニングを取り入れていると言っていたため、効果が徐々に現れているのではないでしょうか。今年すぐに結果が出なかったとしても、確実に来年以降は鍛え上げた筋肉と、鮮やかに水を切り裂いていくかの如く泳ぐスタイルで世界の舞台でのメダル獲得を期待します!

続いては、青木玲緒樹(れおな)選手です。
50m、100mで日本新記録を樹立!
※100mでは東京オリンピック銀メダルに相当するタイム
東京オリンピックで予選落ち。その後は競技に対して前向きになれない日もあったと言っていましたが、北島康介さんを指導した平井伯昌コーチからの励ましを受けて再スタートを切ったそうです。

絶好調の青木選手が、6月に向けてスタートです!是非、平井コーチの首にメダルをかけてあげてほしいです!

最後に、バタフライの水沼尚輝選手です。
最終日の100mバタフライにて、2009年の日本新記録を更新しました。
(51秒00→50秒86)
この記録をコンスタントに出すことができれば、世界大会での決勝進出、更にはメダル獲得に絡んでくることは間違いありません。私は彼の人となりも含めて、今後を見守っていきたいと思います。言い過ぎかもしれませんが、日本で留まらずマイケル・フェルプス選手のような選手になってほしいです!

ところで私の専門種目であった200m自由型では、松元克央選手が優勝しましたが、自身の日本新記録から2秒弱遅れるタイム。とはいえ、200mの前半のタイムを見れば悪くはありません。100m自由型も制しているのでスプリント(短距離系の筋肉)は強化できているかと思われます。6月や来年に向けて、更なる持久力の向上に期待します。

このような背景には、コロナ禍で十分な練習環境を確保できないということや、満足する生活を送れずストレス障害となったことなどがあったことも理解をすべきと思います。

次回は若い選手の活躍について!
乞うご期待!

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Sho Uchida030722sho.jpg

「射撃」

皆様、更新が滞ってしまっておりました。

新年(既に2月ではありますが...笑)、気持ち新たに精進してまいります!

さて、タイトルを見ると「射撃」とありますが、説明が必要ですね!

この度、『狩猟免許の取得』とともに『猟銃』を所持することとなりました!(詳しく言うと散弾銃を2021年5月に所持)

狩猟免許の取得と猟銃を所持することとなった経緯ですが、有害鳥獣対策や農林関係の業務に就き、猟友会の方と触れ合う機会が増え、自分も担当者として何かできないか、業務上でのことを更に深掘りすることで業務向上につながるのではないかと考えたため、取得への一歩を踏み出しました!

狩猟免許の取得から、猟銃の所持に至るまでの過程は以下の通りになります!
まず、狩猟免許とは、都道府県知事が許可権者となり認める国家資格です。狩猟を始めるために取得しなければならない免許です!狩猟免許には、第一種銃猟試験(散弾銃猟、エアライフル猟、ライフル猟銃)、第二種銃猟免許(エアライフル猟のみ)、わな猟、網猟の4区分がありますが、それぞれ試験内容は異なります。

【狩猟免許取得の流れ】
①受験の申し込み
②適性試験(視力、体力、聴力)
③知識試験(1週間前に予備講習があります。出ても出なくてもいいのですが、絶対出た方がいいです!)
④知識試験の結果発表(試験後すぐ)
⑤実技試験(銃の点検、分解、組立。空気銃の取り扱い。外に出て目測)
⑥合格発表(後日)
合格をすると約1週間後に合格通知と狩猟免状がとどきます。

【猟銃所持許可の流れ】
①管轄の警察署(生活安全課)に、講習受講の申し込み
②公安委員会による講習受講、考査受験(合格発表は当日。これがドキドキなのです。というのも、考査試験を合格しなければこの先に進めません。ちなみに...かなり難しいです。そりゃそうですよね。鉄砲を持つということですから。銃砲刀剣類所持等取締法(銃刀法)、火薬類取締法(火取法)の適用がかなり厳しいということです)
③考査が合格したら教習資格認定申請をします。(この際、警察署より5名に渡る身辺調査が入ります)
④猟銃用火薬類等譲受許可申請を管轄の警察署に申請
⑤猟銃用火薬類(実包)譲受
⑥射撃教習受講(射撃指導員による、教習射撃)
⑦合格者を持ち、猟銃・空気銃所持許可申請をします。
⑧猟銃・空気銃譲受(欲しい鉄砲を購入し、警察に届け出ます)
⑨その後、その鉄砲が警察から許可(所持許可)がおりたら、その銃を持って管轄の警察署に持って行き、適切な銃がどうかを確認してもらいます。
⑩許可が降りたら、所持許可となります。

さぁ・・・長々と書きましたが、鉄砲(銃)を持つということはこれだけの時間と費用(都道府県によって異なります)がかかります。
危険物となりますし、なんと言っても殺傷能力が高いものです。

しかし、取り扱いに留意すれば全く問題がありません。

命の尊さを感じるとともに、有害鳥獣による農作物被害を減少させるためにも必要不可欠な資格と私は思います!

また、テレビでも競技種目が取り上げられていますが、クレー射撃もこの猟銃所持許可がなければ行うことができません。

欧米諸国に劣っている本国ですが、オリンピック選手を輩出するために、銃刀法の年齢制限が緩和(猟銃は20歳、空気銃は18歳)されることを切に願うばかりですが、いつの日か日本人選手が世界の舞台で活躍する日を楽しみにしています!
もちろん!私もそのうちの1人です!

水泳でオリンピックに出た。
今度は射撃でも本気でオリンピックを目指しております!

Smile
Sho Uchida

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「プラカードベアラーとして③」

今回の東京オリンピック・パラリンピックは史上初の無観客の開催となった大会でした。
勿論、開会式も無観客で行われました。

新国立競技場はご存じの通り建築家の隈研吾さんが設計をした建物です。
ニュースでも取り上げられましたが、観客席は観客がいるように膨れ上がるデザイン設計となっている会場です。

さて、開会式前によく聞かれたことは、「どこの国のプラカードを持つの?」ということでした。
しかし、それは前日まで我々にも知らされなかったのです。
プラカードベアラーの中でも、自分がどこの国を持つか知りたくてしょうがないという人がいましたが、
どの国の担当になろうともしっかりとベアラーの役割を果たすのが我々の使命です。
従って、私は皆に言葉を投げかけました。
『誰がどこの国を持とうが、関係ない。世界は繋がっている、世界は一つ!』
怪訝な表情をしていた人も次第に理解を示してくれたようで、団結力が強まったのを感じました。

さぁ、いよいよと迫ってきた出番。
私が持つ国の順は先述した通り、
①英領バージン諸島②スイス③パレスチナ④ルーマニアです。

入場が進み、遂に出番がやってきました。

選手団の前に立ち、プラカードを高く掲げます。
自分のもう一つのオリンピックストーリーが始まりました。

選手としてではないものの、元オリンピアンのプライドを持って家族や支えてくれている方々に向けて歩く。
そして何より開会式への参加を13年待った自分のために堂々と歩こう。そう心で唱え出発しました。

競技場内に入ると、リハーサルとは異なる照明や音響、そして配置されている装飾品の変化と、とても新鮮でした。
また、既に入場しているアスリートたちが入場してくる人たちを歓迎する仕草や、それぞれの国のダンスなどをしてとても華やかでしたし、
無観客と感じさせない観客席も、まるで超満員ではないかと思うくらいの光景が目の前に繰り広げられていました。

「これがオリンピックの始まる瞬間なんだ」
ただただ必死にプラカードを持って選手団を先導し、一歩一歩噛み締めるように歩きました。

言葉では表現できないこの思い。

後に妻から言われたことですが、
「先導するたび泣いていたね。子供たちもテレビの前で、パパ泣いてるーって言ってたよ」と。
わが子にとって誇れる父親になれたかどうかはわかりませんが、未来ある子供たちにオリンピックのレガシーを伝えられたのではないかと感じます。
レガシー、それはスポーツに親しむことで得る喜び、爽快感。友情を大切にすること。最後までねばり強く最善を尽くすことの大切さ。

今回、プラカードベアラーとしてオリンピックの始まる瞬間に立ち会うことができて、本当に嬉しく思います。
オリンピックは東京で終わりではないので続く限り、
「人に尽くす、社会に尽くす」は言い過ぎかもしれませんが、世界の平和のために尽くすと言う気持ちを持って日々過ごしていきます。

引き続き、全世界のアスリートの応援をお願いします!

Smile
Sho Uchida

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「プラカードベアラーとして②」

「当日は絶対泣くだろうな」

プラカードベアラーに決まってから、プラカードを持って選手団を引率する自分の姿をほぼ毎日のように想像していました。

選手として参加した北京オリンピックの時は選手村のテレビでオリンピックが始まる瞬間である開会式を見ていました。
テレビでその様子を視聴していただけでも、夢であるオリンピックに参加できた喜びを感じられたため涙がにじみ出てきたため
会場にいる今回は涙がもっと溢れてくることを予期しておりました。

さて、開会式当日、衣装に着替え、会場控え場所にて出番を待ちます。
リハーサルの時とは別の緊張感と興奮が周囲に漂っています。
関係者スタッフ、エキストラの方々、プラカードベアラーの仲間たち、全員が興奮していました。
リハーサルとは異なり、アスリートが目の前で、雄叫びをあげたり、母国の国家を歌っているので、興奮するなと言う方が難しい雰囲気でした。

開会式が始まるその瞬間こそ、会場ではテレビでは見ること、感じるができない格別の臨場感が襲ってきました。
今、思い返すだけでも興奮します。

そしてプラカードベアラーとしての登場が近づいてきます。

入場の順番は、開催国によって異なります。
今回開催国である日本の入場は、五十音順での入場です!
ただし、最初に入場する国は必ず、オリンピック発祥の国ギリシャです。
その後、五十音順で各国の入場となり、
最後は次々回の開催国アメリカ(2028年)、次回の開催国フランス(2024年)
そして締め括りはもちろん開催国日本です。

今回話題となったのは、入場曲がドラゴンクエストの「序曲」だったことです。
開会式のコンセプトはクールジャパン、日本らしさを世界に発信できたのではないでしょうか。
私たちが持つプラカードも漫画の吹き出し風をモチーフにしたデザインとなっていました。

ドラゴンクエストの序曲が流れて、ギリシャが入場。

さぁ、選手と共に入場です!!!

眼前で繰り広げられた風景は次回お送りします!

Smile

Sho Uchida

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