「プラカードベアラーとして①」

一年の延期を強いられたものの、東京オリンピック・パラリンピックは無事開催されたことは多くの方にとって感慨深いものがあったかと思います。

閉幕して少し時間が経過しましたが、私自身が今回の五輪にどう関わってきたのかについて3回に分けてお伝えします。

お気づきになった方もいらっしゃるかもしれませんが、今回のオリンピック開会式で『プラカードベアラー』を務めました。
あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、プラカードを持って各国の選手団を引率する担い手をそのように呼びます。
合計50名のプラカードベアラーがそれぞれ数か国を担当するのですが、私は4カ国(①英領バージン諸島②スイス③パレスチナ④ルーマニア)の引率役を任じられました。

実はオリンピックの選手として参加した2008年の北京五輪では開会式に参加できなかったのです。
私の出場種目である競泳は開会式翌日から始まるため、競泳チームは体力温存のため開会式を欠席せざるを得なかったのが理由です。
一選手としては参加したい気持ちもありましたが、欠席自体は賢明な判断でした。

そのような経緯もあったので、今回プラカードベアラーとして選んでいただいたときは、ようやく「開会式」に参加することができるという感激に浸ることができました。
オリンピックが始まる瞬間というのはオリンピアンとしてはやはり格別な思いがあります。

新型コロナウイルス対策のため、7/23の開会式1週間前から、都内のホテルにて隔離が始まりました。

当日までは、プラカードベアラーとしての役割を果たすべく、共生社会具現化のための、ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)の研修や、LGBTQ+の世界を知るための講演の受講、多様性な社会を創造するためのワークショップ、開会式会場でのリハーサルを経て開会式当日を迎えます。

次回は、当日のことをお話ししますね!

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Sho Uchida

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競泳オリンピックセレクション⑦

最終日となりました。
本日は50m種目(バタフライ、背泳ぎ、平泳ぎ、自由形)と1500mの決勝です。

早速本日の見立てに参りましょう!
※オリンピック正式種目の50m自由形と1500mとにフォーカスさせていただきます。

まず男子の50mですが、既に内定を決めている中村克選手と難波暉(あきら)選手が登場します!
また、この種目の第一人者である塩浦慎理選手も登場します。センターレーンを泳ぐ松井浩亮(こうすけ)選手はスタートから浮き上がりまでの動作がとても上手です。
女子の50mですが、池江璃花子選手が登場します!今大会で自身もつけてきているので泳ぎはもちろん、どれほどの記録を出すか注目しながらご覧ください。(池江さんは50mバタフライにも出場します。自由形まで約1時間あるので、その間の過ごし方、クールダウンの仕方、栄養補給の取り方が重要です)
この種目、スタートからゴールタッチまで一瞬です!
瞬き禁止ですよ!!!

続いて最終日種目は、極端に長くなりますが、男子1500m自由形です。
この種目、2名の内定者が生まれる予感です。
センターレーンを泳ぐ平井彬嗣(あやつぐ)選手と隣を泳ぐ渉瑚(しょうご)選手です。
この種目は100mをテンポ良く泳ぐことが重要です。疲労が溜まり、腸が捻転しだして、呼吸が荒くなってくるときにいかにして耐えられるかがカギとなります。
2人で鍔迫り合いをしながら代表権を獲得してほしいです!

さぁ、最終日、テレビの前で大きな声援をお願いします!!

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Sho Uchida

競泳オリンピックセレクション⑥

男子200m個人メドレー、萩野公介選手が1.57.43で残り1枠の代表権を獲得しました!
瀬戸大也選手と最後の最後まで接戦でした。
両者ともにレース後のインタビューでは、一緒に戦えたことの喜びを爆発させていたのが印象的です!
ライバルの存在はとても重要だと感じますね!

さて、本日の見立てです。
決勝種目は3種目です!

まず、男子100mバタフライですが、準決勝で川本武史選手の日本タイ記録が樹立されました。
決勝では、日本新記録更新に期待しましょう!
勝負の行方は神のみぞ知ることでしょうが、川本選手の他、準決勝で力みなく泳げた萩野公介選手の高校の後輩である水沼尚輝選手、昨年度学生選手権獲得者であり私と同郷の田中優弥選手、スプリント力と持久力を兼ね備えている石川愼之助選手、はたまた専門種目外ではあるものの昨年末に開催された日本選手権で優勝者であり今大会200m自由形で日本新記録を樹立した松元克央選手か。
先行逃げ切りのレースとなり、粘り勝ちとなるのか。ゴールタッチまで誰が勝つのか目が離せません!

女子200m背泳ぎ。
100m背泳ぎで代表権を獲得している小西杏奈選手がセンターレーンを泳ぎます。
待ったをかけるのは、200mを得意とする古林毬菜選手と、赤瀬紗也香選手、400mリレーで代表権を獲得している酒井夏海選手が出場します!
派遣標準記録を突破し、上位2名は誰になるのか。目が離せません!!

女子800m自由形。
こちらの種目は400m自由形で既にオリンピック内定をしている小堀倭加(わか)選手と、難波実夢(みゆ)選手が出場します。
高校生スイマーの青木虹光(にこ)選手がどこまでついていけるのか。はたまた化けるのか。 
精密機械のようにラップを刻み続ける種目です。

本日はどんなドラマが起こるか、ワクワクしてしまいます!
またご報告します!!

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Sho Uchida

競泳オリンピックセレクション⑤

素晴らしい記録が生まれました!
男子200m平泳ぎにて、佐藤翔馬選手(すみません。今日だけは翔馬とさせてください。)が世界新記録に迫る2分6秒40の日本新記録を樹立しました!
150mまで世界新記録を上回っていたので、『これはひょっとして!』と思いましたが、それはオリンピック本番までにとっておきましょう!!
私の父からの連絡で、「翔馬くんのおじいちゃん(私の地元が一緒)に連絡したら、すごく喜んでいたよ!」とのことでした。おじいちゃんは私が小さい頃から診療をしてくれている方なので、喜んでいる表情が目に浮かびました!
嬉しい!とにかく嬉しい!まだ本人には連絡はしていませんが、落ち着いた頃に祝福のメールをしたいと思います。
この場をお借りしますが、「翔馬、おめでとう!」

さて、本日の見立てです。
女子100m自由形は、役者揃いです。8名全員をオリンピックに出場(決勝での順位で予選を5位〜8位の選手に泳いでもらい、決勝では1位〜4位までの選手を泳いでもらうという勝手ながらの方式)させてもいいのではないか?と思わせるメンバーです。

その中でもやはり注目を集めるのは、100mバタフライでリレーの派遣標準記録を突破している池江璃花子選手です!予選、準決勝を1位で通過しています。闘病生活から復帰して時間が経過しておらず、体つき(肉付き)もまだ万全とは言える状態ではないのにも拘らず、レースをこなすごとに自信をつけています。
リレーのメンバーに誰が選ばれるのか、最後のタッチまで目が離せません!

続いて、男子200m背泳ぎですが、やはりこの人『入江陵介選手』です。筋力トレーニング(ウェイトトレーニング)を導入して、ひとかきで進む力が増しました。入江選手らしい美しい泳ぎと力強いひとかきに注目してご覧ください!
2位に食い込んでくると予想するのが、得意とする200mバタフライで予選落ちしてしまったが、この種目でも才能を発揮している坂井聖人選手!背泳ぎも泳げるのか。と思った方もいるとは思いますが、実は彼背泳ぎも得意なのです。器用な選手ですね!坂井選手がバタフライではなく、背泳ぎでの代表権獲得に期待しましょう!
もう1人注目する選手がいます。背泳ぎと個人メドレーを得意としている砂間敬太選手です。200m個人メドレーを回避してこの種目に賭けています。100m背泳ぎが終わった時の表情をみても充実している顔つきだったので、どのようなレースをしてくれるか楽しみです。

200m平泳ぎです。
既に100m平泳ぎでオリンピック内定をしている、渡部香生子選手と青木玲緒樹(れおな)選手が出場します。
その他、ロンドンオリンピックにてこの種目で銀メダリストを獲得している鈴木聡美選手も1レーンより代表権を狙います。
また、400m個人メドレーで3位で派遣標準記録を突破しましたが、2位までの選出規定により代表入りとはならず悔しい思いをした清水咲子選手も代表権を狙います。
センターレーンを泳ぐ宮坂倖乃選手は前半型の選手なので、前半の100mの勢いにのり後半粘ることができればオリンピック出場が見えてきます。駆け引きのあるレース展開に注目しましょう。

本日の最終種目、男子200m個人メドレーです!
瀬戸大也選手がこの種目でもオリンピック内定をしていることから、残りの枠は『1つ』となっています。その1枠を狙うのは、800mリレーで内定をしている萩野公介選手、リオデジャネイロオリンピックこの種目で4位に入賞した藤森太将(ひろまさ)選手も狙っています。
軍配は誰に上がるのか、残り1枠を誰が獲得するか見ものです。

ドキドキしながら毎日テレビにかじり付くように見ています。
やっぱり水泳が好きだ!

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Sho Uchida

競泳オリンピックセレクション④

昨日は、女子200m個人メドレーで寺村美穂選手が大橋悠依選手との接戦を制しリオデジャネイロオリンピックに続き、二大会連続のオリンピック出場を決めました!
この種目、2位の大橋選手も派遣標準記録を突破したのです。
寺村選手が「オリンピック本番では大橋選手と一緒に表彰台に立ちたい」と、レース後のインタビューで語っていました。
是非実現してほしいです!

また、男子200mバタフライでは本多灯(ともる)選手が初優勝し、瀬戸大也選手は2位となりました。(両者、派遣標準記録突破)
瀬戸選手は200m、400m個人メドレーに続き、3種目目での内定です。

さて、本日の見立てです。
まず男子100m自由形ですが、この種目の日本記録保持者である中村克(かつみ)選手が登場。王者の意地を見せるか注目です!派遣標準記録(48.33)も、力みすぎなければ突破することができると思います。(短距離種目は力みすぎても、力を緩めても記録と結びつかないので難しい競技ではあります。水を捉えるとき、水を切り裂いていくというイメージではなく、モーターボートのように上体を水に浮かせる感覚を持って自然体で泳ぐことが重要と感じます。)
また、200m自由形で日本新記録を樹立した松元克央選手も登場。持久力はさることながら、スプリント力も高まってきていますので、「もしかすると...」のような、サプライズが用意されているかもしれません。
優勝タイムは、47秒6(日本新記録)といったところでしょうか。中村選手、松元選手の勝負の行方に目が離せません!
その他出場する選手は、昨年度末から実力を発揮して力をつけてきている難波暉(あきら)選手、身長は小柄ながらもダイナミックな泳ぎで後半に強い関海哉(かいや)選手、北京オリンピック400mメドレーリレー(バタフライ)銅メダリスト、ロンドンオリンピックメドレーリレー(自由形)銀メダリストの藤井拓郎さんがコーチを務め、勝負勘(勝ち方)をも指導されている溝畑樹蘭選手、日本スプリンターの代名詞塩浦慎理選手も闘志を燃やしています。
こちらの種目、400mリレーの派遣があります。どの選手がオリンピックの代表権を勝ち取るのかに注目です!

続いて、女子200mバタフライ。
100mバタフライで池江選手に続き、2位となった長谷川涼香選手が登場。後半100mに強い選手です。100mでも2位となったのでスプリント力もついてきていることが見受けられます。力強い泳ぎをして代表権を獲得して欲しいです。
長谷川選手に続いてもう1人注目選手がいます。長谷川選手と同じスイミングで同級生である、牧野紘子選手。長谷川選手と切磋琢磨して練習をしていますので、この2人がどのようなレース展開をしてくれるか注目して見てみましょう。

男子800m自由形では、我が母校(法政大学)の後輩である、竹田渉瑚(しょうご)選手が派遣標準記録突破(7.48.12)を狙います。予選では、7.53.04でしたので、100mにつき約0.7秒縮めていくことで派遣標準記録を突破できます。1500mを得意としている選手ですのでスタミナには自信があります。守りに入るのではなく独泳するつもりで積極的なレースをしてほしいです。

さて、男子200m平泳ぎです。
渡辺一平選手、佐藤翔馬選手の勝負に注目が集まります!佐藤選手は100mで優勝していますが、当日祝福のメールを送ったところ返信では「200mでは個人で必ず派遣標準記録を突破します!明日から200mの泳ぎにシフトチェンジします!」と力強いコメントをもらいました。
渡辺選手と佐藤選手の一騎打ちとなるのか?それともセンターレーン(準決勝1位通過)を泳ぐ、武良竜也選手が割って入ってくるのか?世界新記録もでるのか?軍配は誰にあがるのか?注目しましょう!

ワクワクしますね。
私はやっぱり水泳(スポーツ)が好きなんです!

またご報告します!!

Smile
Sho Uchida

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